Twitterを自分では使う気にはなれないのですが、注目はしています。メディアとしてみると、ブログ/SNSとはかなり違う使い方がされています。リアルタイム性が高く、フォロアーになることでいち早く関心のある人の行動や意識を知ることができます。
マーケティングツールとしては、メルマガと企業ブログの中間的な情報発信ができそうです。楽天トラベルのつぶやき娯レンジャーや、デル、福助などが情報発信しています。リアルタイム性を活かした事例としては、今週火曜(11/10)のソフトバンクモバイルの新商品発表会で、発表会の様子がTwitterで実況されました。なお、その実況を行うのに、書き込み役3名を放送作家が指揮したとのことです。そこまでの体制で行ったため、この日Twitterには1万2千人の視聴者がいましたが、先月のauの新商品発表会の実況の時のような問題(Twitter上で苦情が殺到)は起きなかったようです。また、ブログ検索/分析するのと同様に消費者の意識を知ることができますが、Twitterのほうがよりリアルタイム性が高いです。
しかし、これまでの使われ方を見ていると、Twitterがブログ/SNSのように万人まで普及するとは思えません。情報を誰よりも早く手に入れたい、といったイノベーター・アーリーアダプターのタイプの人は使いこなしていくでしょうが、それら以外の人々にはあまり使われないかもしれません(私のようなコミュニケーションがあまり好きでない者は全く魅力を感じません)。ブログ/SNS程度のコミュニケーションで満足する人が多いでしょう。ただし、GPSとの連携機能(場所的に近くにいる人のつぶやきを知る機能など)や、ブログ/SNSとの連携機能が充実してくれば、もっと使われるかもしれません。なお、私は学生にはTwitterをあまり勧めていません。それよりもブログ/SNSで長文を書く(つまり思考する)習慣をつけることを勧めています。
以下、Twitterのマーケティング利用に関する雑誌やネットの情報で主なものを載せておきます。
・特集1 Twitterの可能性 注目度急上昇! メルマガを超える集客ツールになるか?、日経ネットマーケティング 2009年11月号
・特集 Twitter(ツイッター)のネット販売活用術、月刊 ネット販売 2009年10月号
・津田大介 Twitterが持つ6つの特徴とマーケティング活用、Markezine Day 2009リポート
・藤代裕之 時間を手に入れた「ツイッター」がもたらすパラダイムシフト、日経IT Plus「ガ島流ネット社会学」より
・山崎秀夫 進むつぶやき型の動的ミニブログ『ツイッター』のマーケティング活用、日経BizPlus 連載企画:「Web2.0時代が演出するマーケティングトレンド」第40回 (エコノミスト2009/8/25号にも、「リアルタイムが社会を変える ツイッター革命」という山崎秀夫さんの記事あり)
・リアルタイム・ウェブの底力 ネット業界次なる大金脈か?、BusinessWeekより
・テレビマンが感じたTwitterの可能性、Internet Watchより
・枝 洋樹 ビジネスパーソンのための「Twitter」論 秒単位で人の思考を検索できる、日経ビジネスオンライン
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