崖っぷち!電子政府
アイティセレクトという雑誌の9月号の特集の「崖っぷち!電子政府」は興味深いです。アイティセレクト編集長日記に、「強い危機感を持った多くの関係者に取材のご協力をいただき、渾身の力を込めてまとめ上げました」とあるように、電子政府の開発の実態に関しての根深い問題がよく分かる内容です。
電子政府の開発に関して、2003年に定められた「業務・システム最適化計画」の中で、府省共通システムを開発することが決まった。その第一弾として、「人事・給与業務システム」が開発されているが、40億円かけて開発された試作版が惨憺たるものであった、ということがその特集でスクープされています。また、そうなる背景として、これまで各省庁とベンダーとの間の癒着関係があったことも指摘しています。
電子政府・電子自治体のついての情報源としては、日経BPガバメントテクノロジー、電子行政(ITpro Select)、eGov(Computerworld)といった雑誌/サイトがありますが、電子政府の開発について、ほとんど問題提起はされてきませんでした。ですので、このアイティセレクトの特集は貴重だと思います。
昨日、東京で電子社会・電子行政戦略会議が開かれました。それについては、日経の記事にもありました。その場では、ビジョンや方針が示されるだけで、このような問題点は出ていなかったようです。
ただし、アイティセレクトの提言として、「LOHAS化」というのはいただけません。もっと、開発体制や国民の監視体制に関して鋭い提言をしてもらいたかったです。
なお、米国政府もITインフラ統合によるコスト削減計画を発表しています。日本の府省共通システムの開発に参考になるかもしれません。
ブログのデザインを変えたばかりでしたが、黄色は見づらかったので、青に変更しました。
[追記 (2006.8.5)]
日本の電子政府の問題点を指摘されている方々の情報を追加します。
国家公務員DASH氏は、ブログに(電子政府では)日本は世界最先端にあらずと書かれています。
また、まだ私は読んでいませんが、e‐Japan戦略の敗北という本には、「IT戦略において日本は韓国より10年遅れている」という指摘がされているようです。

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