February 22, 2013

大陸書房「ツングース隕石の謎」(書籍)を持っています

 今月15日のロシアへの隕石落下事件により、1908年のツングースカ大爆発(ロシア・ツングース地方上空での隕石の大爆発)のことも少し話題になっています。

 実は、私は20年位前に「ツングース隕石の謎」(ポリス・ウロンスキー著、大陸書房、1971年)という本を古本屋で購入して持っています。科学的な探検のノンフィクションで、結構おもしろかったです。なお、Wikipediaによると、大陸書房は、オカルト関係のノンフィクション専門の出版社だったようですが、既に1992年に東京地裁に自己破産を申請し倒産しています。ですので、この本はもう出版されていないはずで、古本のみの流通でしょう。アマゾンでも購入できません。そのためか、この本についてはほとんど話題になっていません。

 そのように貴重な本なので、今、この本をアマゾンに出品すると1万円位の値段を付けても売れるのではないかと思われます。しかし、私としては、しばらく持っていたいと思っています。

 この本は、国会図書館など大きな図書館には置いてあるようです。私の務める大学の図書館にもありました。ですので、関心のある方は図書館の本の検索をしてみるといいかと思います。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 25, 2008

[書評] 高島秀之「NHK改革」

 NHKに関しては、今月NHKオンデマンドのサービス発表や、国際放送会社の設立が報道されました。同時に、NHKは、「インターネット実施基準」(NHKが放送した番組などをインターネットで提供する際の基準)の変更案を公表し、9月30日まで意見募集サイトで意見を募っています。

 そのようなNHKの今後の在り方の問題について考えるために、先月発刊されたこのNHK改革という本が役立つと思います。NHKでプロデューサー(「中学生日記」など)をされていた高島秀之氏による書籍です。この本は、公共サービスとしてのNHKの問題点を分析していて、NHKの今後の在り方を考えるために有用な本だと思います。具体的には、次のような事件/改革について詳細に解説されています。
  ・ETV2001の番組改組事件
  ・受信料制度
  ・NHK改革の流れ
  ・デジタル化対応
  ・関連団体の問題

 政治が報道の世界に口出しするようなことはあってはならないわけで、「ETV2001の番組改組事件」のような問題が起こらないような監視体制が望まれます。インターネット対応としては、基本的なオンデマンドサービスは早く実施してほしいと思っています。
 また、個人的には、公共性のある番組/サービスと公共性のあまりない番組/サービスとを分けて、受信料は主に公共性のある番組/サービスに使い、公共性のない番組/サービスは広告収益/キャラクター収益などで運営してもいいのでは感じています。例えば、サラリーマンNEOや音楽番組などは、あってもいいですが公共性はあまりないですので、CMを入れてもいいと思います。また、大相撲では、取組と取組の間の時間には、画面の1/3位を広告に使っても問題ないでしょう。受信料を下げるために、こんなことも検討してもらいたいです。

 NHKが今月出してきたオンデマンドサービスの案では、「番組アーカイブ業務」は、「本業務のうち、専ら受信料を財源として行うもの以外のもの」という扱いです。そのため、放送後1週間程度に期間配信する「見逃し番組サービス」も有料とのこと。このようなサービスはよく使うと思うので、受信料を支払っている家庭には無料にするのが適切と感じます。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 08, 2007

【書評】みんな力 ~ウェブを味方にする技術~

 昨日、みんな力 ~ウェブを味方にする技術~という本を読みました。教員として、学生に読むことを勧めるべきかを考えながら一通り読んでみました。

 この本では、Web 2.0、AISAS、ロングテール、CGM 等について、分かりやすく丁寧に解説しています。また、具体的なブログの分析の方法が載っているのも有用です。そのため、大学1・2年生に読ませたい本ですし、高校生でも読めるかもしれません。また、SEKIモデルやミームといった考え方まで紹介しているのもいいです。この本により、こんな考え方にまで学生が興味を持ってもらえるかもしれません。

Minnna_2

 本のタイトルにもしている「みんな力」という造語はすばらしいと思います。私にはこんな語を考えつく能力は無いので、うらやましい限りです。

 ただし、1章で、Web 2.0 へのシフトの特徴を「フラット化」「見える化」「つながる化」「"昔"化」にまとめていますが、「見える化」は読者に生産管理の用語と混同させてしまうかもしれないので、「見えちゃう化」とでもしてもらいたかったです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)