多様性推進本部(新聞の「会社人事・機構改革」欄より)
3/30のエントリで、新聞の「会社人事・機構改革」欄に載っているいろいろな組織名のことを書きましたが、松下電器産業に4/1付けで新設された「多様性推進本部」は、とても意味深い組織と思われます。4月4日の日経産業新聞の記事によると、この多様性推進本部は「性別や国籍、年齢などを問わず、多様な人材が活躍する企業風土の実現を目指す」組織とのことです。これまでは、女性躍進本部という部署がありましたが、女性だけでなく広く多様な人材が活躍できることを目指しているようです。検索してみたところ、松下は既に、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)の取り組みの一つとして、多様性の実現をあげています。
なお、この「多様性」という単語は、欧米で「ダイバーシティ」と言われる用語を和訳したものです。部署名に「ダイバーシティ」をつけている企業は既にありました。日産自動車の「ダイバーシティ デベロップメント オフィス」や東京電力の「ダイバーシティ推進室」です。他に、多様性(ダイバーシティ)に取り組んでいる企業としては、旧東京三菱銀行やP&G等があります。ですので、CSRの観点から、「多様性推進本部」のような組織名がこれから増えるかもしれません。
解説資料としては、大和総研のレポートや高橋俊介慶応大学教授による解説などをネットで読むことができます。
ブログを検索してみたところ、最近、多様性(ダイバーシティ)のことに言及したブログとして、MANAGEMENT FRONTIERブログやSophie FreyjaさんのブログやVegefulさんのブログなどを見つけました。ブログでも結構話題になっています。
大学教員としては、このような「多様性(ダイバーシティ)」を推進する組織を持っていたり活動している企業のほうを、女子学生や留学生には勧めたいと感じます。
[言い訳]
最初書いた時点で、「多様性推進本部」のことを「多様性本部」と誤って記載しました。これは、4月4日の日経産業新聞の記事のタイトルでそのような間違いがあったため、私も間違えてしまったものです。失礼しました。
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