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November 05, 2013

ヤフー!ショッピング出店無料化の反響2

 先月発表されたヤフーショッピング出店無料化については、まだいろいろと反響があります。やはり、主役が出店者に戻るということが大きいようです。通販新聞でも、ヤフーショッピング無料の影響は?㊥ 出店者がECの主役へという解説を載せています。楽天は、権力を持った「地主」になっている感じで、立場が強くなり、出店者のほうが楽天のECコンサルタントに接待することもあるようです。このような状況が変わる可能性があるのです。やはり、出店者がECの主役にならないとネット販売の世界が健全に育たないでしょう。

 出店無料化で、新しいタイプの出店も考えられます。日経MJの2013/10/28の記事によると、ヤフーは「手数料無料のインフラをどう使うかは、出店者の工夫次第」と考えているようです、BtoBの利用なども活発になると期待できます。また、通販新聞は、農家やイベント運営者など"期間限定出店"も増えるという予測を紹介しています。アマゾンを使って個人レベルで輸入ビジネスをしている人も増えています(時給1万円稼ぐ 図解Amazon輸入ビジネスというような書籍もあり)が、そのような利用も期待できそうです。個人出店できるようにすることで、そのような使い方もできるようになるでしょう。また、ヤフーはそのような利用方法のためのアマゾンの機能を参考にすべきでしょう。

 ヤフーショッピングは、楽天市場のような販売促進のためのコンサルティングは弱いですが、私は、出店者は必要に応じて外部のコンサルタントに相談すればいいと考えます。最近、日経MJによく広告を載せているジャパンEコマースコンサルタント協会という団体もあります。

 なお、米国のinternetRETAILERでも、‘Battle of the billionaires’ hikes e-marketplace competition in Asiaという記事で紹介されています。2人の億万長者の間の戦いと紹介されています。

 これまで無料ネット出店の戦略をとっていた他の企業にも動きがあります。DeNAは、無料ネットショップ開設サービス「ZEROSTORE」を昨年から提供していましたが、先週、サービス終了を発表しました。他方、サイバーエージェントは、無料出店サービスで5万店以上を集めているBASEに、2億円出資することを発表しました。あえて、ヤフーと戦う姿勢か、または、異なる戦略を取る気かもしれません。

 問題なく進めば、ヤフーショッピングの店舗数・商品数は、すぐに楽天市場を超えるでしょう。「商品数の多いヤフーのほうから探し始めよう」という利用者が増えてくれば、楽天にも打撃です。利用者がかなり増えれば、ヤフーショッピングの広告ビジネスも軌道にのる可能性があります。楽天市場の流通総額が激減することになれば、楽天の三木谷会長が自らの著書の中で「私の生態系(my ecosysytem)」と言っている楽天の王国が崩れ出す可能性も出てきます。1社だけが支配する経済圏は、しぼむ場合は急速に衰えることが危惧されます。楽天イーグルス優勝のセールの活況を境に、風向きが変わる可能性があるでしょう。

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