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December 27, 2012

リクルートのポンパレモールはまだ本気ではない?

 先月リクルートから、2013年の春をメドに仮想商店街事業「ポンパレモール」のサービスを開始すると発表がありました。これは楽しみな話だと思いました。ショッピングモールの競争が激化したほうが、ネット販売がより活性化すると思われるためです。現在、楽天市場が強すぎです。当初、楽天市場は出店者を集めるのに苦労していたのですが、だいぶ立場が変わってきました。手数料をじわりじわりと上げていますし、週刊ダイヤモンド2012/12/15号によると、出店者側から楽天市場のECコンサルタントへの接待も行われているようです。そのように力関係が変わってきたため、今後モールへの出店者が減るかもしれません。その点で、リクルートのモール参入はネット販売の新たな可能性を示してくれるかもしれません。

 しかし、リクルートはまだ本気でないかもしれません。リリース文を見ると、既存サービス利用者のサービス強化やポイントの使い道としてモールを提供するとも読めます。基本プランの月額費用は2万9800円でシステム利用料は売り上げの2.5%、そして、利用者に3%のポイントを提供するという噂です。ということは、あまり利益を出せないはずです。リクルートの他のサービスとの相乗効果を考えているのかもしれませんが、しっかりしたビジネスモデルを考えていないようにも見えます(もしかして、ポイント3%付与分も出店者が負担?)。ただし、リクルートのモールですので、ある程度の出店者数は見込めるはずです。さらに今月、マルチホーミング(複数のモールに出店)している出店者向けのサービスのクロスモールSAVAWAYがポンパレモールへ対応することを発表しました。そのため、それらのサービスを使えばポンパレモールに対しても商品情報や在庫の自動更新(一元管理)が可能になるため、ポンパレモールへ出店しても運用の手間はそれほど増えないと予想されます。ですので、当初500店位から始めると公言しているようですが、リクルートがその気になればすぐに数千店は確保できるでしょう。ただし、モールとしての実力を付けるためには、販促の仕組み(レコメンデーションやメール配信など)や、出店者へのサポート・物流支援なども本気で考えてゆく必要があります。

 また、今月にはドコモがdショッピングを開始しました。このようなネット販売も楽しみな話です。ドコモ社長は、段階を踏んで米アマゾンのようになっていくとさえ公言しています。スマホのビジネス展開として考えられる方向ではありますが、まだまだ本気には見えません。販売している商品を見ると、高齢者層には魅力なサービスになるかもしれませんが、もっと多くの利用者層を開拓するようなサービスにしてゆかないと、ロングテール型にはならずに、淘汰されてしまうことが危惧されます。出品する商品をよく考えるべきでしょう。

 それでは、よいお年を。

[追記]
 月刊ネット販売のサイトに、ポンパレモールdショッピングに関する無料記事がありました。参考になります。

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December 22, 2012

電子書籍端末は何を購入するべきか?

 アマゾンのキンドルが発売されたため、何か電子書籍端末を購入しようと思っていますが、いろいろと迷います。やはり、通信契約不要で書籍のダウンロードができるものを買いたいと思っていて、当初は Kindle Paperwhite 3G(ドコモの3Gを無料で利用可能)を考えていました。

 ところが今月、凸版系のBookLiveからLideoが発売されて、こちらも通信契約不要(WiMAX通信を無料利用可能)とのことなので、少し調べてみました。ハードウェア的にはKindle Paperwhiteと比較してそれほど遜色はなさそうですが、問題なのは、PDFや外部の電子書籍データを利用することはできないという仕様です。このことは、電子書籍端末として致命的な欠点だと思います。コンテンツを売りたいだけで、利用者が何を読むかを考えていないのです。少なくともPCから書籍/文書データ(PDFを含む)をUSB経由で転送して利用できることが望まれます。

 また、楽天には不信感があり、私はkoboを買う気にはなりません。Rabooサービス終了のお知らせの中で、購入した書籍は来年4月以降再ダウンロードできない旨の発表がありました。利用者のことを考えると、サービス終了後の少なくとも数年間は再ダウンロードできるようにするべきでしょう。利用者にkoboへの移行を迫っている態度が見え見えで、すごく不快な感じがします。

 なお、WSJの記事や12/17の日経産業新聞の記事などによると、米国では既に電子書籍専用端末は売れなくなっているようで、今後はタブレット端末に移行すると予測されています。やはり、用途が1つに限られた端末の魅力は弱いでしょう。白黒画面というのも、雑誌などを読むのには今一つです。

 ということで、Kindle Fire を買おうかとも思いますが、もう少し情報が出てきてからにしたいと思います。キンドルはクラウドストレージも魅力ですし、Kindle Fireのオープン性(Android利用)もありがたいです。なお、2012年12月19日の日経産業新聞に「アマゾン店舗、手のひらに」という記事があるように、アマゾンは、Kindle Fireを単なる電子書籍端末としてでなく、ネット販売の入り口として戦略的に販売しようとしています(そのため原価割れという噂です)。 日本の企業も、このようなアマゾンの戦略性を見習うべきでしょう。目先だけを追い過ぎです。

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