アマゾンはサービスの垂直統合化とオープン化により規模の経済を追求
先週、Amazon.comは、Kiva Systemsの買収を発表しました。このブログでも、以前Kiva Systemsのことをご紹介しましたが、多数のロボットを使った倉庫のシステムであり、ネット通販の配送業務の大幅な効率化が期待できます。
アマゾンは、クラウドコンピューティングでそうでしたが、サービスを垂直統合化し、さらに、サービスをオープン化し、そのサービスだけでも収益化を狙っているようです。オープン化して他社にも使ってもらうことで、規模の経済を追求できるためです。
Kiva Systemsの買収で、ネット通販の配送サービスでも、同じように垂直統合化とオープン化の戦略を進める意図がうかがえます。既に、FBAマルチチャネルサービスというサービスで、アマゾン以外の販売チャネルで受注した商品をアマゾンが配送するサービスを行っています(アマゾンに出品していることが条件)。アマゾンが在庫保管手数料と配送代行手数料を得る仕組みです。このような配送サービスでも、オープン化によりスケールメリットが出てくるでしょう。ロボットを使って効率化すればなおさらです。
というように、アマゾンはサービスを垂直統合化し、さらにオープン化することで規模の経済を追求する戦略を取っているわけです。楽天の閉じた戦略(楽天経済圏)とは対照的です。
もうすぐ、「eビジネスの教科書(第四版)」が出版されますが、この動きがもう少し早ければ、この本の中にアマゾンの戦略としてこの話を記述できました。残念です。次の版では必ず入れないといけないでしょう。
[追記] (2012/6)
ここの内容を発展させてアマゾン・コムの戦略 -サービスの垂直統合と顧客中心主義-という論文にしました。

![幡鎌 博: eビジネス・DXの教科書[改訂版]-デジタル経営の今を学ぶ-](https://m.media-amazon.com/images/I/41Wvx3vQg4L._SL75_.jpg)



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