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March 09, 2012

データマネジメント2012での楽天とヤフーのビッグデータ活用に関する講演

 今週水曜(3/7)午後、データマネジメント2012 ~ソーシャル、クラウド、ビッグデータの時を勝ち抜く~というカンファレンスを聞いてきました。日本データマネジメント・コンソーシアム(JDMC)が主催した企画で、私は、特に楽天・ヤフージャパン・トライアルカンパニーといったユーザ事例に興味があって、聞きに行きました。

 まず、「楽天におけるスーパーDBの活用事例、およびビッグデータへの取り組み」(楽天 グループ・コア・サービス部部長 景山 均 氏)の講演を聞きました。似たような楽天の別の講演を以前に聞きに行った知合いから、「楽天はすごい」という話を聞いていましたし、日経MJ(2012年2月24日)にはビッグデータで武装せよ――楽天、表示内容、会員別にという記事がありました。楽天では先月、ビッグデータ部という部署までできたとのことで、ビッグデータの分析に力を入れているようです。楽天スーパーDB(データウェアハウス)の情報をもとに、インフォシークのターゲティング広告を提供しているという話は以前から聞いていましたが、最近ではその情報をもとに楽天市場の画面をパーソナライズしていることが日経MJに出ていました。この日、楽天の景山氏は、そのようなパーソナライズの用途以外にも、事業部向けのBI提供、営業支援などでの活用について話をしてくれました。また、データウェアハウスとHadoopとの使い分けや、透過的インタフェースで両者を利用、といった仕組みについての話もあり、とても参考になりました。

 「ヤフー ビッグデータのマーケティング活用事例 お客様とのEngagementを目指して」(ヤフー株式会社 コンシューマ事業統括本部 マーケティング部部長 鈴木 勝 氏)の講演も興味深かったです。ヤフーでは、ターゲティングして、レコメンデーションするための考え方・手法・仕組みの話が中心でした。まず、レコメンデーションターゲティングプラットフォームは、3つの顧客価値(1.お客様に気付きの提供、2.利便性提供、3.ライフステージとの連携)をもたらすものとしていました。その仕組みは、Minerva(ユーザの行動履歴を解析して嗜好性の高いアイテムをレコメンド)とCoke(コンテンツのクリックデータを収集して相関性の高いアイテムをレコメンド)というコンポーネントを連携させることで、大きな効果が出るとのことでした。Minervaを使うことで一度も見られていないアイテム(テール商品)が減っていき、さらにCokeで効果的なレコメンドができるわけです。組織的な活用のために、ATOMというコンポーネントは全社員が利用できるようにして、分析レベルの底上げを図っているとのこと。

 楽天やヤフーの話を聞いていて、パーソナライズやレコメンデーションの仕組みは日々進化していることを実感しました。また、両社とも、データウェアハウスの授業のエントリーでご紹介したダベンポートの本を参考にしているのでは、と感じられる節がありました。特に、組織的な分析力を高めようという姿勢が見えました。

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