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September 28, 2011

マッシュアップはWebアプリからスマホアプリでも

 一昨年くらいまでは、マッシュアップというと、主にWebサーバ上で実行するCGI(Perl等)やJavaScriptが外部APIを使ってさまざまな情報・機能を組み合わせて利用することをいいました。ところが、スマートフォンが急速に普及しだし、スマホアプリの利用・開発が盛んになってきたため、昨年半ばあたりからスマホアプリでのマッシュアップも話題になってきました。iOS WEB APIマッシュアップ入門for iPad/iPhoneという書籍が今年春出ましたし、 スマートフォン2011春というイベントの専門セッションの中で、マッシュアップAndroidアプリ開発という講演があったようです。

 また、スマホアプリ開発のコンテストがいろいろと開かれていますが、楽天トラベル スマートフォンアプリ コンテストは、楽天トラベルAPIを利用することが応募の条件になっています。また、「ブレークスルーキャンプ 2011 Summer」で優勝したfacematchは、Facobookの情報を使っています。リクルート主催のMashup Awards 7回目で作品応募の受付が開始になっていますが、Webアプリだけでなく、昨年からスマホアプリでも応募できるようになりました。このように、スマホアプリでもマッシュアップの利用が注目されています。

 そこで、私のWeb 2.0的な技術の動向(レコメンデーション、マッシュアップ等)というページを本日更新しましたが、スマホアプリのマッシュアップに関する情報を追加しておきました。

 しかし、日本から世界をリードするようなソフトウェアを生み出してもらうようにするためには、ずっとスケールの大きな仕組みを考えさせるようなコンテストを開いたほうがいいでしょう。小手先のマッシュアップではなく、マッシュアップされるようなサービスを考えるべきです。どのようにクラウドを利用するかや、斬新なソーシァル機能を考えさせるようなコンテストが望まれます。なお、WISH2011というコンテストの大賞はソーシャル家計簿サービス「Zaim」 ということですが、ソーシャル家計簿は、主なものだけでも既に3つほどのサービスが知られています。もっと斬新なサービスを期待したいです。


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September 20, 2011

Googleローカルショッピングは典型的なO2O機能

 先週金曜に、Googleローカルショッピングが正式に発表されました。これまで、Googleショッピングで検索できるのは、オンラインショッピングサイトで購入可能な商品に限られていましたが、リアル店舗の商品も在庫情報とともに検索結果に出すようにしたものです。既にヨドバシカメラや、東急ハンズなど7社が参加。この発表は、日経新聞Internet Watchテレビ東京WBSなどでも報道されています。

 私は、先週金曜に六本木で行われたネット&スマートフォン・コマース 2011に出席したのですが、午前のKeynoteの「オンラインショップのために、Googleができること」というグーグルのエンタープライズ部門の人の講演の中でこの話を知りました。

 Googleローカルショッピングは、O2O(Online to Offline)の典型的な機能といえます。クーポンで釣るのでなく、商品について検索した人に、その商品を置いている店を紹介するという利用者から見て実用的な機能です。また、この機能はモバイル環境で利用されることを意識している感じです。グーグルは、昨年あたりから "mobile first" というコンセプトで製品開発をしており、Googleローカルショッピングも、モバイルから利用することを考慮して、位置情報を使って近くの店に誘導することを狙っています。今後の課題としては、通勤経路(定期券情報)やよく行く街のような情報を入手して、寄りやすい店の情報を提示することが望まれます。

 似た動きとして、Yahoo!JAPANとローソンがスマートフォンと店舗を連携しています。こちらも、ネットから店舗への誘導を狙っています。

 なお、私の「eビジネス/eコマースの動向と技術」のWebページの中のマルチチャネル販売、OtoO、toBtoCのページを本日更新(タイトルに「OtoO」を追加)して、GoogleローカルショッピングなどのO2Oの情報や、他の最新の情報を追加しました。
 加えて、ソーシャルメディア(CGM、UGC)のページも更新しました。FacebookやGoogle+などの最新情報、販促事例、炎上事件やリスクの情報などを充実させました。

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September 04, 2011

2011年に成立したビジネス方法特許から

 今年成立したビジネス方法特許(ビジネスモデル特許)の中から、実際のビジネスに関連していると思われるものを、いくつか紹介します。ヤフーや楽天などのネット大手が実際にビジネスで実施していると思われる特許の成立が増えてきました。

・ヤフー、情報提供方法、情報提供システム(特許4716889) --- ユーザが入力した検索キーワードを記憶し、記憶された検索キーワードが使用される傾向から広告情報を提供する仕組み。ヤフーの行動ターゲティング広告で利用されていると思われます。
 
・ヤフー、Webサイトの利用者の認証手続きと個人情報の管理をASP装置により代行するシステム及び方法、ASP装置(特許4663099) --- YahooのIDを使って他のサイトにログインする仕組みの特許のようです。複数のWebサイトに登録した利用者の個人情報を、利用者が公開を許可するWebサイト間で相互に共用できるようにする仕組みも含まれる。

・楽天、日本郵政公社、ドコモ、サーバ装置、配送管理方法及びプログラム(特許第4782623号) --- 楽天オークションでの楽天あんしん取引という匿名エスクローに関しての3社による共同出願の特許。

・楽天、アフィリエイト分配装置、アフィリエイト分配システム、アフィリエイト分配方法、~(特許4741034) --- コンテンツ管理者とコンテンツを紹介する紹介ページ管理者との間で、成果報酬を分配する仕組みの特許。楽天動画チャンネル ウィンウィン(Win-Win)リンクで、動画を掲載したブログから商品が購入された場合、動画の投稿者と、それをブログに掲載した人の両方に報酬が与えられますが、それを特許化したと思われます。

・アマゾン、商品権限(ITEMAUTHORITY)を管理する方法およびシステム(特許4597122) --- 昨年10月の特許ですが、重要そうなのであげておきます。SDP (Single Detail Page)を実現するために、在庫内の製品を製品カタログ内の製品に自動的に一致させるか、類似度を計算して手動で一致させることを支援する仕組みの特許。

・SGホールディングス、宅配のカード決済システム(特許4659705) --- 佐川急便のeコレクトに関する特許。これまでJCBとの共同出願は成立していましたが、佐川単独の特許も成立。クレジット会社から宅配業者に前記運送料を含む商品代金が支払われ、宅配業者から販売業者に商品代金から運送料を差し引いた前記商品の金額が支払われるようにした仕組みに関する特許。

・ヤマト運輸、配送情報処理システム(特許4694941)ネット利用宅配システム及び配達希望日時依頼受付方法(特許4666939) --- 配達希望日時や再配達をネットでやりとりする仕組みの特許。この手の特許はヤマトには多いです。

・資生堂、メンバー管理システム(特許4703836) --- 店舗間で、個人情報データベース、接客履歴情報データベース、カウンセリング情報データベースを共有する仕組み。いわば資生堂のナレッジマネジメントの仕組み。

・エレファントデザイン、製造可能指数表示方法(特許4704578) --- 空想生活の機能に関する特許と思われます。商品投票に基づくユーザー指数と、工程の難易度などに応じたメーカー指数とを算出し、2次元座標の各座標軸にユーザー指数とメーカー指数とを設定し、それらの指数に応じた領域に区分して表示するなどして、製造可能指数を表示する仕組み。

 なお、先週、私の「eビジネス/eコマースの動向と技術」のWebページの中のBtoCと、ネット広告/ネットマーケティングのページを更新し、最近の動きやこのエントリーで紹介した中の前半の5つの特許を含む最新の特許情報を加えました。その他のページも今月中には更新する予定です。

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