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July 13, 2011

Androidはタダじゃない

 先月から今月にかけて、Androidベースのスマートフォン/タブレットPCメーカーが、次々とマイクロソフトとの間で特許ライセンス契約を締結しています。最近4社とライセンス契約を結んだと報道されています。昨年10月に、MicrosoftのBallmer CEOがAndroidはタダじゃないぞ―われわれに特許料を払えと主張しましたが、その時点でライセンス契約を結んでいたのはHTC 1社だけだったので、まだマイクロソフトの本気さは見えませんでした。しかし、最近、特許ライセンス交渉の成果が出てきたようです。マイクロソフトはグーグルを訴えずに、端末メーカーと交渉しています。これはPCのWindowsのライセンスともからめて、うまく(ずるがしこく)交渉しているように思えます。なお、Samsungとも交渉中とのことです。ただし、今月ライセンス契約を結んだオンキョーについては、3年前にマイクロソフトと特許クロスライセンス契約を結んでいたので、少し意外でした。そのクロスライセンスの条項の範囲内ではなかった、ということなのでしょうか?

 また、今週、オラクルもAndroid端末メーカーにライセンス料を請求かというニュースが報じられました。以前書きましたように、AndroidのJava相当のソフトウェア部分で問題になっているためです。オラクルからもライセンス料を請求されれば、Android端末メーカーはさらにコスト的に厳しくなりそうです。

 関連する話として、Android端末のアプリ開発が自由じゃなくなるというBusinessWeekの記事もあります。グーグルは「Androidのプログラムを好き勝手に改変する行為を禁じる」方針を伝えている、とのことです。このような点も、アンドロイドのOSSとしての魅力を損なうものでしょう。

 Androidの将来が心配になります。しかし、スマートフォン/タブレットPCでもマイクロソフトのOSで独占状態になってしまうことのほうが、ずっと恐ろしいでしょう。

[追記] (2011/7/26)
 自分でこれらのマイクロソフトの特許を見てみようかと思っていましたが、既に、テックバイザージェイピー代表/弁理士の栗原潔さんが、Androidで抵触しているマイクロソフトの特許を解説してくれていました。
  マイクロソフトの値千金の特許を分析する(1)(2)(3)
 このような特許で、1台ごとに5ドルのロイヤリティ収益(HTCの場合)というのは高すぎるように思えます。マイクロソフトのライセンス交渉のうまさ(Windows提供会社の強みを生かした交渉力か)を感じます。

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