アップルのiTunes MatchとMP3.com/Lalaとの関係
先週、アップルがiCloudを発表しました。正式なリリース文や、ITmediaの記事などがあります。この発表の中でアマゾンのCloud Driveと違う特徴的な機能は、iTunes Match でした。自分が持っているCDをリッピングしてアップロードしなくても、アップルのiTunes Storeで販売している曲の中にあれば、その曲のDRMフリー版を利用できるようになるとのこと。米国だけのサービスですが、利用者には魅力的なサービスでしょう。アップルとしても、各々の利用者がアップロードするよりも、クラウド上の容量を少なくできます。
今週になって気が付いたのですが、このiTunes Matchのサービスはどこかで聞いたことのありました。以前、米国でMP3.comが、2000年に "My.MP3.com" というサービス名で似たようなサービスをしていました。CDを持っている利用者は、そのCDの曲をMP3.com
から聞くことができました。しかし、このサービスはレコード会社から著作権法上の複製権の侵害で訴えられ、MP3.com側が敗訴してしまって終了しました。(このような経緯があるので、アップルはiTunes Matchを発表するためにレコード会社の了承を取り付けたと思われます。)
MP3.comの後も、一時、音楽配信サービス会社の Lala が似たようなサービスをしていました。アップルは、2009年にそのLalaを買収しましたが、翌年そのサービスを終了させました。そして、そのサービスが、今年秋、iTunes Matchになって再開されるわけです。しかし、Lala ではストリーミングで聞けましたが、iTunes Matchではダウンロードできるだけで、ストリーミングでは聞けません。このあたりは、レコード会社の了承を得られなかったのでしょう。残念です。
なお、将来的には、書籍についても、紙の本を買った人は自炊(自分で本を裁断してスキャンしてデジタル化)しなくても、ネット上のデジタル版を利用できるようになるのが望ましいでしょう。そうなれば、電子書籍も普及するでしょう。アマゾンで本を買えば、その本のデジタル版もネットで利用できるようになる、といったサービスを期待したいです。そのためには、出版社の同意が必要です。ですので、まだまだ先の話になりそうです。または、著作権法の複製権を少し緩めるような改正をしたほうがいいかもしれません。

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