ライブドア時代の堀江氏(ホリエモン)のビジネス面の稚拙さと事件との関係
昨日、ライブドア元社長の堀江貴文被告の懲役2年6月の実刑が確定しました。最高裁が上告棄却したためです。ITmediaのニュースなどで報道されています。彼は、逮捕されても反省せず、一貫して自らの無罪を主張し、検察の悪口に終始していて、私は見苦しく感じていました。
なお、私は以前から、ライブドアと堀江氏を批判してきました。
・大学教育から見たホリエモン (2006年1月、逮捕直後)
・ライブドアはすごい会社なのか? (2005年3月、逮捕前)
犯罪の面以外にも、ビジネス面の稚拙さを私は強く感じていました。彼のビジネス面での誤りは、コリンズのビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階の中で指摘されている典型的な衰退企業の五段階の中の第一~第三段階がよく当てはまると思います。いろいろな衰退事例の中でも、時にひどい事例(経営方法)だったと思います。
・第一段階:成功から生まれる傲慢
ワンマン経営。堀江氏がライブドア時代に執筆した本を読めば、彼の傲慢さがうかがえます。
・第二段階:規律なき拡大路線
やみくもに買収を続けて企業を大きくし、株価総額を膨らませるためのテクニックとして株式分割を繰り返した。
・第三段階:リスクと問題の否認
自分の方針に問題があることを認めようとせず、粉飾の罪を侵すリスクをとってでも企業価値を大きく見せようとした。
関連して、刑事事件で裁判中の被告を出演させたり雑誌に執筆させていたマスコミの姿勢も問題だと感じています。
私は来年春に、拙著eビジネスの教科書を改版(現在は第三版で、次は第四版の予定)する予定ですが、その中でこの事件のことも加えようと思っています。ベンチャーであっても、最低限のビジネス倫理は必要です。そうでないと、多くの人に迷惑をかけます。こんな事件がまた起こってはいけませんので。
[追記] (2011/8/13)
慶應大学ビジネススクールの小幡氏は、冷静に考えれば、堀江氏が後世に与えた影響は限定的という分析の中で、「決算を粉飾するのは許されない罪です。堀江氏のしたことは悪くないという意見はやはり正しいものとは言えないでしょう。(中略) 最高裁によって実刑が確定したわけですし、この点をもうそろそろ冷静に受け止める。そして、ライブドア事件や堀江氏に対する感情的な議論には終止符を打つべきではないでしょうか。」と主張されています。私も同感です。

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