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March 28, 2011

大きな災害の後はネットよりもリアルの流通・小売りが頼りになる

 今回の震災後の生活物資の流通で強く感じた点ですが、大きな災害の後はネット販売があまり役に立たず、リアルの流通・小売りが頼りになるということです。

 リアルの流通・小売りはがんばっています。3月16日の日経MJの1面には、イオン・ローソン・セブンイレブン・食品卸各社・東邦薬品(医薬品卸)といった企業が、いち早く被災地に食料などの生活必需品を届けるためにがんばっていることが取り上げられていました。ローソンについては、被災地におにぎりを届けようと奔走していることがテレビでも報道されていました。また、3月25日の日経MJによると、しまむらが自社物流網を使い、被災地に肌着や靴下などを届けることを始めたようです。さらに、本日の朝日新聞には、岩手県山田町の地元スーパーが、店を流されてしまったため、車で被災地を回ったり青空市を開いたりして地元に食料品を届けていることが報じられています。やはり、リアルの流通・小売りは何かあった時には心強いです。

 他方、ネット企業については、ヤフーやグーグルは被災者に役立つ情報や交通・計画停電などを豊富に素早く提供することで貢献していると思います。しかし、ネット販売では、必要なものがすぐに品切れになってしまうなど、大きな災害の後ではあまり役に立たないことがわかりました。特に、楽天市場はあくまでも市場であり、自分で商品を用意することはしないので、大きな災害の後は頼りないです(募金活動はしているようですが)。楽天オークションでは、品薄の電池を出品している業者もいて、心が痛みます。リアルの店とは違い、ネット上の店には「心」が感じられません。

 ネット販売は通常時は便利ですが、地元の店がなくなってしまわないために、できるだけ地元の店で購入することが大事だと思った人は少ないないと思います。

[追記](2011/4/27)
 関連した情報を追加しておきます。

「商品届けるのが使命」母が不明、店舗損壊のスーパー社長(産経新聞 2011/03/19)

東日本大震災 ヨークベニマル「生活守る」使命感が支え(日経MJ 2011/04/1)

ローソン、移動販売車を被災地へ(産経新聞 2011/04/13)
食料品などコンビニの商品を扱う移動販売車「モバイルローソン号」を、東日本大震災で被災した東北地方に向けて出発させた。

ヨーカ堂、小売りの底力 物流網、急ピッチで立て直し(Business i. 2011/04/02)

・「全然商品が手に入らないとか、いつ入るか分からない状況を早く戻して、心配しないですむようにしていくのが、最低限の我々の社会的責任」(カンブリア宮殿 2011/4/21 物流大混乱に立ち向かえより、イオングループ 岡田社長の言葉)

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March 11, 2011

「戦略的な情報システムの事例集」を更新

 本日、戦略的な情報システムの事例集を、約10カ月ぶりに更新しました。日経BPの雑誌に載っていた事例を中心に、40事例ほど追加しました。いつも同じだとおもしろくないので、今回は事例の順序を入れ替え、流通の事例を最初に持ってきました。

 なお、本日起こった地震により電車が動いていないため、帰宅難民となってしまいました。そのため、今夜は大学に泊まることになりました。家に帰れない学生もいて、大学内に泊まるようです。なお、帰れない学生と教職員のために、学食で無料の夕食(カレー/ハヤシライス)がふるまわれました。明日の朝には、朝食も出るようです。今日の地震では津波がすごかったため、こちらの大学が海の近く(例えば横浜の京急線沿いのKG大のような立地)でなくてよかったなと感じてしまいました。

[追記]
 夕食時には家に帰れそうにない学生が十数人いましたが、車で帰宅する教職員に同乗するなどして当日中に学生は全員帰宅させることができたとのことです。
 翌日になって津波被害の大きさが明らかになりました。被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。また、東北出身の本学学生やOB/OGがいますので心配です。

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March 09, 2011

ネットカンニング事件を防ぐための方法

 今回のネットカンニング事件(京都大学などで入試中に試験問題の内容をネットに投稿し解答をもらった事件)について、私が感じているのは次の2点です。

1. 試験監督のノウハウの問題
 まず、試験での不正を防止するためのノウハウについてです。自分が試験監督してきた経験からいって、試験中に両手とも机の上に出している受験生がほとんど(9割かそれ以上)です。ですので、片手しか机の上に出していない受験生(1割程度)を特に注意すればいいでしょう。試験監督が時々真横でしばらく立ち止まったりすれば、携帯電話を使った不正はしにくいでしょう。また、何列か離れた横のほうから注意して見ると、変な動きをしていれば分かると思います。なお、両手を机の上に出しているかどうかは、小さな教室(50人程度)であれば教壇の上からだいたいの受験生について分かります。もっと大きな教室でも、10メートルくらい近づけば分かります。
 その他試験監督が気を付けるべき点としては、受験生に監督方法のパターンを読まれることです。何分かごとに回ってくる、といったことが分かってしまうと、不正がしやすいでしょう。また、時には、一人の監督官が回った直後に別な監督官が静かに回るようにするといった陽動作戦で、不正を見つけるようにしてもいいでしょう。
 このように、単に人数を増やせばいいのでなく、監督方法を工夫すべきでしょう。大学関係者間でこのようなノウハウを共有するような場が望まれます。
 個人的には、犯人を犯罪者にするのは反対です。落とすだけで十分だと思います。やはり試験監督方法に問題(少なくとも改善の余地)があったわけですから、京大が警察沙汰にしたのは望ましくないと思います。被害届を取下げてもらいたいです。

2. ネットのサービスを学生にどのように利用させるかの問題
 これまでも、Yahoo知恵袋やOKWaveなどのQ&Aサイトに、大学や高校の宿題らしきものが多く見受けられていました。このようなQ&Aサイトを使えば、親切な人に教えてもらえることを学生は分かりだしました。今回の事件から、それはさらに広まるかもしれません。また、英訳や和訳にネットの自動翻訳を利用する学生も少なくありません。問題なのは、英訳・和訳などの宿題を全く自分で辞書を引いたり考えたりせずに、解答を得られるようになったことです。便利なネットのサービスが学力低下につながるのです。
 望ましくは、Q&Aサイトにルールをもうけてもらう(質問の丸投げはだめで、分からないところのみ質問するとか、答える側もヒントを出すだけにする等)ことです。なお、日経産業新聞2011/3/1の3面によれば、OKWaveは、約2年前まで、教科書や問題集の解答を求める質問を禁止していたとのことで、今回の事件を受けて「同分野を中心に、サイトの見回りをより一層強化する」とのこと。Yahoo知恵袋にもこのような対応を期待したいです。
 なお、教員側も、自分の出した課題がQ&Aサイトで質問されていないかをチェックしたほうがいいでしょう。私は、コピペルナーというコピペ検出ソフトを使ったこともありますが、自分の出した課題やレポートについてQ&Aサイトが利用されていないかも今後時々チェックしたいと思います。

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