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December 21, 2010

グーグル、評判の悪い企業のランキングを下げるよう検索アルゴリズムを修正

 あまり大きなニュースにはなっていないようですが、今月1日グーグルは、評判の悪い企業の検索結果のランキングを下げるように検索アルゴリズムを修正したことを発表しました。この件は、New York Timesの記事Google Acts to Demote Distasteful Web Sellersに詳しく載っているように、New York Timesの11月28日の記事で、あえて顧客対応を悪く行うことで検索結果の上位に表示されるように仕組んでいた業者のことが報道されたのを受けて、グーグルがすぐに対応したものです。日本では、ITMediaなどで報道されています。

 どのような技術を利用しているかは公表されていません。想像ですが、ブログ検索では、ある単語に関してポジティブかネガティブかを自動判定する技術は既にありますので、そのような技術を用いて、ネガティブ度の特に高いもののランキングを下げるような措置を取っていると思われます。

 なお、アンカータグの中に、rel="nofollow" を記述しておくと、Googleはそれをリンクとして見なさないことになっています。検索結果のランキングを高くしたくない場合(嫌な人や会社のことを自分にブログに書く場合等)は、この記述を加えればいいのですが、このことはあまり知られていません。グーグルは、この記述方法を啓蒙する活動を行なうよりも、ランキング結果を変更するように検索アルゴリズムを修正するほうが現実的と判断したのでしょう。

 私の感想としては、現在、物騒なページがグーグルの検索結果ランキングで高くなっているものがあります。今回の検索アルゴリズムの修正で、そのような物騒なページのランキングが低くなることを望みます。

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December 04, 2010

Android対Javaの知的財産訴訟(双方ともオープンソースなのに)

 今年夏(8月)、OracleがGoogleに対して、AndroidがJavaの知的財産を侵害しているとして提訴しました。オープンソースどうしの対立でしたので、すぐに和解するのではと予想していましたが、なかなか解決しません。

 今週月曜(11/29)、産経新聞にアンドロイド訴訟の背景という記事が載りました。 この記事の中で、グーグルはアンドロイドを無償提供していて受益者ではないことから、この知的財産訴訟の問題は難しい、と解説されています。しかし、GoogleはAndroidによって携帯電話(クライアント側)を押さえることで、利用するサービス(サーバ側)の選択肢で優位に立つことを狙っているはずなのです。検索サービスだけでなく、今後は広くクラウドのサービスを展開するでしょう。サーバ側のサービスだけがGoogleに利益をもたらすため、携帯電話側はオープンソースにしてもいいのです。ですので、Googleは受益者であるといえます。しかし、それだけの問題ではありません。

 この訴訟の背景となっているのは、GoogleのAndroid OSに含まれるDalvik VM(Java VM相当)が、Java VMと非互換なところが多いことです。Javaは "Write once, run anywhere"(一度プログラムを書けば、どこでも実行できる)が売りです。ですので、Oracle(Sun)側は、アプリ開発者の便益も配慮してJava(のインターフェース)を守りたいということが一番の理由のようです。さらに問題をややこしくしているのは、両方ともオープンソースであることです。オープンソースのコミュニティでは、7月に書きましたように、ソフトウェアについての知的財産権について否定的です。ですので、Google側は強く反発しています。このあたりの問題の詳細は、日経BPの記事Oracle対Google裁判は、AndroidとOSSの将来を左右するをご覧ください。

 ただし、両方とも初めからオープンソースとして開発したのでなく、一通り開発が終わった後にオープンソース化したそれぞれの企業の戦略的な製品です。特に、上記に示したように、GoogleはAndroidでサーバ側のサービス提供で優位に立つことができるわけです。他方、Oracle(Sun)側は、Javaの影響力が弱まってしまうことの心配が大きいのでしょう。

 オープンソースのコミュニティを巻き込んだ訴訟である(【海外事件簿】オラクルVSグーグルの訴訟を参照のこと)ため、両社が共通善をもたらす「大人」の解決(例えば、Dalvik VMがJava VMとの互換性を高めるなど)に向かうことを期待します。

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