小著「発明のコモンズ」が今月発売になります。既に、出版社(創成社)のホームページには、書籍詳細が載っていますし、先週土曜には日経新聞に広告を出したようです。
しかし、まだ私のところに本が届いていません。たぶん、書店に並ぶのは今週末くらいになりそうです。Amazonでもまだ入手できません。本日時点で、既に丸善のサイトに書誌情報が出ていますが、まだ在庫がないためか購入はできません。遅れていまして、申し訳ありません。
本書のテーマは、発明は、特許制度のような独占排他権ではなく、あるルール(先行者優位を強めるルールなど)に従えばだれでも利用できるコモンズ的な制度で運用するべき、というものです。私は、発明の財産性には否定的です。パテントトロールのような問題がつきまとうためです。オープンソースのように、皆で発明を育てたほうが、社会全体で見るとずっと効率的です。ただし、発明のためのインセンティブをどう与えるかを工夫する必要があります。現在のオープン・イノベーション化の傾向からも、このような制度が望まれるはずです。副題に、「サービス・イノベーション」という用語が出てきますように、まず、5~7章では、サービスの発明について具体的にコモンズ化を検討しています。そして、第8章で特許制度に代わる知的財産制度を検討しています。なお、全般的に学際的な内容ですが、4章と終章では思想的な面が少し強くなってしまいました。
以下は、章構成です。
まえがき
第1章 イノベーションと知的財産制度の未来
第2章 イノベーション促進のための政策の問題点
第3章 特許制度の根本的な問題点
第4章 知的コモンズの考え方
第5章 サービスイノベーションの可能性
第6章 サービスの発明の保護と共有
第7章 元祖権
第8章 特許制度に代わる知的財産制度を考える
終章
一般の書籍として出してもよかった(そのほうが学術的な価値は高い)のですが、それですと3000円以上になってしまいそうでした。問題提起の本ですので、できるだけ多くの方々に読んでいただきたかったため、新書として出してもらいました。なお、特許制度/イノベーション/コモンズ関連の研究者の方々、ソフトウェア特許関連の弁理士の方々、行政でこのような制度に関わりがありそうな方々など、計百数十名の方々に献本させていただきます(既に、出版社に献本先リストを提出済み)。
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