ネットとリアルの戦い(「楽天、全国で即日配送」の記事を読んで)
一昨日(4/30)の日本経済新聞の1面に、楽天、全国で即日配送という記事が載りました。当初は楽天が自社で販売する書籍やDVDを取り扱うようですが、3年後をめどに全国5カ所以上に大規模物流センターを開設し、全店舗の商品配送を主要都市でカバーできる体制を構築する、という大胆な計画です。日経は「アマゾンに対抗」と解説していました。
私は、この楽天の計画を読んで、ネットとリアルの戦いは、ネット側がどんどん有利になってゆくのではないか、と感じました。「明日使うものなので、今日帰りに店で買わなければ」という消費者の購買行動を、「明日使うものなので、今朝、ネットで注文しておこう(即日配送されるので大丈夫)」に変えるつもりでしょう。リアル店舗で買わなければいけない理由を、ネット企業は次々につぶしてゆこうという感じです。楽天市場での買い物を容易にするための小型の端末の開発も、そのような意図からでしょう。リアル店舗で購入している客を、ネット側(楽天など)はごっそり奪い取る気なのです。
池袋の2つの百貨店で行なわれたネットとリアルの協力も、ネット側に有利に働きそうに感じました。百貨店のイベントで見たり買ったりした商品は、ネットでも売っているのですから、消費者が気に入れば次からはネットで買うでしょう。百貨店側は、一時的に客を呼び込めるという効果しかありません。
なお、商業界の販売革新という流通業界向け雑誌の5月号の「セブンネットは楽天を超えるか 激動するネット通販の行方」という特集向けに、頼まれて短い解説記事を書きました。セブンネットショッピングの課題は大きいと思います。リアル側の企業は、もっと大胆な策を考えないと、今後ますます苦しくなるでしょう。

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