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August 19, 2009

今年成立したビジネス方法特許より(カルビー、アマゾン、ドワンゴ、鹿児島銀行など)

 私は、成立したビジネス方法特許のチェックを続けています。今年成立したビジネス方法特許の中から、ビジネスとの関係が分かっているものをいくつか上げてみます。

 まず、カルビーの「店頭商品鮮度に基づくマーケティング資料の作成システム」(特許4290373)は、カルビーの営業が小売店を回って鮮度の新しい商品を置いてもらうように努めている仕組みを特許化したもの。定期的な店頭調査を行い店頭鮮度データを収集していることが分かります。なお、カルビーの鮮度重視のリテールサポートシステムについては、店頭商品の “鮮度” を調査,200人にBREW端末配布という記事が日経コミュニケーション2006/3/1号にあります。
 
 アマゾン ドット コムによる「オンライン販売システム」(特許4300301)は、マーケットプレイス(ユーザによる古本の売買)の仕組みの中のマーケットプレイス商品リスト作成方法などを特許化したもの。

 ドワンゴの「コメント配信システム、コメント配信サーバ、端末装置、コメント配信方法、及びプログラム」(特許4263218)は、ニコニコ動画でコメントを入力する仕組みを特許化したもの。なお、成立した請求項を見ると、コメントを表示するだけでなくコメント消去の仕組みを含む構成のようです。ニコニコ動画の特許、成立していたというLivedoor Newsの記事あり。

 鹿児島銀行とフューチャーアーキテクトによる「融資管理システム」(特許4246658) は、鹿児島銀行のKeyManシステムという融資管理業務のシステムを特許化したもの。KeyManシステムについては、Itmediaの記事あり。鹿児島銀行から、融資支援システム「KeyMan」に関する特許取得についてというリリースが2月に出ていました。このKeyManシステムは、鹿児島銀行で使われているだけでなく、他行にも外販もしているので、特許が武器になっているのでしょう。なお、スルガ銀行でも早くから審査業務にITを活用していたと記憶しています。
 
 JMは前田建設工業の子会社でなおしや又兵衛という修繕事業を行っている会社ですが、「認証画像付き報告書作成システム」(特許4264955) という特許を取得しました。この特許は、日経情報ストラテジーの記事にある進捗管理の仕組みのようです。カメラ付き携帯電話で画像を撮って送ることで進捗管理しているとのことです。

 ヤフー株式会社の「商品紹介サービス提供方法、商品紹介サービス提供システム」(特許4215935) は、かなり古い(2000年の)出願です。「この商品を友達にすすめる」といった機能において、友達に送られる紹介メールに含まれるurlに勧めた側の人を特定できる情報を入れておくことで、もし友達がクリックすると、勧めた側の人に広告料が支払われるようにする仕組み。実際に行われているのかもしれません。(未確認)

 イーサポートリンクの「生鮮ファクタリングシステム」(特許4305926) は、生鮮品流通における早期支払サービスの仕組みのようです。

 メニコンの「コンタクトレンズの販売方法」(特許4249829) は、メルスプランの仕組みのようです。

 ところで、凸版印刷のマピオン特許の無効審判のエントリーに「通行人さん」からコメントをいただいたように、知財高裁の判決紹介の7月の「審決取消訴訟」の平成20(行ケ)10373~10376 は、この無効審判について知財高裁が判決を出したもの。結局、無効化はされずに、特許はまるまる残りました。

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