クラウドソーシングの現状
クラウドソーシングという言葉が、最近よく聞かれるようになってきました。なお、クラウドソーシングとは、企業が業務(主に簡単な仕事)をインターネット等を通して不特定多数の群集(crowd)に委託することを言います。
約1年前に出版されたクラウドソーシングという本の中には、米国アマゾンのAmazon Mechanical Turkのことなどが書かれていて、これから広まるのかと思っていました。ですが、日本ではほとんど事例を聞きませんでした。
しかし、最近になって、日本でもいくつかの企業の事例が出てきました。
まず、リアルクラウドは、リアルワールドによるクラウドソーシング事業。キーワードを含むクイズ作成作業や、画像加工といった仕事があるようです。
そのリアルワールドを使った具体例としては、クラウンジュエルの事例があります。宝石の商品画像の加工にクラウドソーシングを活用したもの。1日1000点以上の画像加工コストを3割削減できたとのこと。加工後のチェック作業もリアルワールドの会員に委託して、精度を高めているようです。
ソフトウェアのバグ探しにもクラウドソーシングが活用され始めています。ループス・コミュニケーションズがuTestと提携して参入するとのことです。ループス・コミュニケーションズは、クラウドソーシングの手法を活用したWebシステム向けのテスト・サービスを北米を中心に展開しているuTestという会社と販売代理店契約を締結。バグ1件平均2,500-3,000円とのこと。バグを見つけるのがうまい人にはおいしい仕事になるでしょう。委託する側にとっても、「バグが見つからなければ費用がかからない」(Pay per Bug) というのは魅力でしょう。
Wikinomicsやオープンイノベーションといえば、専門的な人を選んでオープンに委託やアイデア公募を行い、単価も高いです。ところが、クラウドソーシングは一般の人が対象で労働単価も安いのですが、不況な時ほど、このようなサービスが利用されるのかもしれません。
7月は、授業・試験・論文の準備などで忙しかったり体調も壊したりして、ほとんどブログを更新できませんでした。来月は、毎週ブログを更新できると思います。
[追記] (2009/8/19)
BusinessWeekのCrowdsourcing: What It Means for Innovationという記事の中に、LGが新しい携帯電話のデザインをCrowdSpringを使って募集して、$20,000で済ませた、という話が出てきます。だれでもできるというわけではありませんが、デザインにもクラウドソーシングを利用できるという話です。
ループス・コミュニケーションズによる海外のクラウドソーシング事例と、crowdSPRING を使ってみたという記事も参考になります。

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