ITパスポート試験の出題傾向
昨日、1回目のITパスポート試験が行なわれました。 私はこの試験対策の授業を担当しているので、本日、試験問題をIPAのサイトからダウンロードして、出題傾向を調べてみました。
予想外だったのは、ストラテジ系(35問)の中で、経営学の授業で教えるような「全く経営的な問題」が10問も出題されていたことです。経営理念、株主総会、コンプライアンス、事業部制、SWOT、PPM、ニッチ、コアコンピタンス、プロダクトライフサイクル、BPR といった問題が出題されていました。初級シスアドの出題数の倍近くでしょう。この辺りは、少し暗記すればいいだけなので、得点を稼げるところでしょう。ただし、工学系の学部の学生は、教養の授業で経営学の授業を履修して、正しく理解したほうが確実でしょう。
その他では、表計算の問題が1問だけだったので、今後は捨ててもいいかもしれません。また、QC7つ道具やER図・DFD図のような図がほとんど出題されていなかった(アローダイアグラムは1問出題)のは少し意外でした。その他の出題は、だいたい予想していた範囲内でした。
合格ラインは60%になりましたし、午前問題だけになったので、合格率は4割近くまでいくかもしれません。出題傾向から、文系の学生でも取りやすくなったのではないかと感じました。
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