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February 14, 2009

ネットスーパー事業で重要になること

 流通業界で、ネットスーパーが話題となっています。先月、私は今年はネットスーパーも激戦になりそうという記事を書きましたが、今月発売された激流(流通の業界雑誌)の3月号の特集もネットスーパー関連で、「サービスと事業性の狭間に揺れる ネットスーパーの光と影」というものでした。主に、コスト問題にどう対応しているかの問題に対して、スーパー各社の運営方法を紹介しています。

 ネットスーパーに関する調査レポートとして、日経消費マイニング2008年9月号に、調査レポート「ネットスーパーで変わる食品宅配」があります。「こだわる志向」と「利便性志向」の面などについて分析しています。また、顧客の争奪戦の激化に伴い、利便性志向の消費者に対しても、利便性以外の特色を打ち出すことも重要、と指摘しています。

 今年10月には住友商事が、ネットスーパー専用の加工・配送センター設置によるセンター出荷型での参入を計画しているなど、店舗でのピッキングだけでなく、センター出荷型の動きもいろいろありそうです。特にセンター出荷型では、店舗の信頼性が伴わないので、独自の付加価値(新鮮さなど)を付加しないと生き残れないでしょう。
 例えば、今週火曜(2月10日)のガイアの夜明けでは、阪急キッチンエール(阪急百貨店が7年前に設立した宅配サービスの会社)が紹介されていました。会員制で、季刊/週刊カタログを配布して注文を受けるタイプですが、夜12時までにネット等で注文すると次の日の夕方5時までに翌日配送してくれるというもの。特に、刺身や生菓子などの新鮮さを売りにしているとのことでした。それらの商品では、夜明け前までに商品を用意して(刺身は中央卸売市場と直結するなど鮮度にこだわって)、夕方まで宅配する仕組みを作っていました。「阪急百貨店グループ」というブランドも武器でしょう。
 また、ユーコープのとれたてシャキット便は、とれたて鮮度の青果のお届けを実現し、「収穫の翌日に配達」を保証したサービス。今週水曜(2月11日)の日経MJにこのサービスの解説記事がありましたが、群馬県産のレタスの例では、契約農家が朝3時から収穫作業を開始し、11時までにはユーコープのセンターに到着するような仕組みにしているとのこと。こちらもご苦労があるようです。

 物流面では、ヤマト運輸がネットスーパーサポートサービスを昨年11月から提供しています。このサービスでは、コストとともに物流面でのブランドもアピールしています。「我々は初期投資を低く抑え、固定費ではなく1個配送当たりの料金で提供する。また、何より配達エリアについてはいつものドライバーが配達するという赤帽にはない安心感を提供できる。」(「日経ネットマーケティング」読者限定メール2009/2/10のインタビュー記事より)

 また、イトーヨーカ堂では、ネットスーパーと実店舗のクロスプロモーションも行なっているようです。

 今年はネットスーパーの競争が激化してくるでしょうから、各社ともいろいろと工夫をしないといけないでしょう。最初に顧客を取りこぼすと、あとあと響きますから。

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