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January 27, 2009

ソフトウェアジャパン2009でのクラウド・コンピューティングの話

 本日、大手町サンケイプラザで行なわれたソフトウェアジャパン2009(情報処理学会主催)を聴きに行きました。今回は、「ITのパラダイムシフト ~クラウドで何が変わるか?」というテーマでした。午前は、基本的なクラウド・コンピューティングの解説のセッションでしたが、クラウドの仕組みについて結構詳しく解説してくれたので、勉強になりました。

 2番目のIBMの人による「企業ITシステムにおけるクラウドコンピューティング」は、GoogleやAmazonのようなパブリッククラウドでなく、プライベートクラウドの要件やIBM社内での試行についての講演でした。パブリッククラウドについては「ITガバナンスの危機」や「コンプライアンスの問題」を顧客は心配していると、IBMの人は言っていましたが、IBM側がそのような言葉で顧客がGoogleやAmazonに移行するのを防ごうとしているのでしょう。
 プライベートクラウドはシン・クライアント(ディスクレス)で運営する場合が少なくないでしょう。そのため、シン・クライアントとの関係について、IBMが何か考えていてもよさそうなので、質問してみましたが、何も考えていないようでした。ということは、IBMはまだ本格的にはプライベートクラウドのサービスの検討はしていないのでしょう。

 なお、この日午後は、サービスサイエンスフォーラムのセッションなどを聴きました。


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January 23, 2009

今年はネットスーパーも激戦になりそう

 今週発売の週刊「東洋経済」1月24日号で特集:百貨店・スーパー総崩れが表紙を飾っているように、流通の不調が深刻です。

 そのような状況で、流通各社はネットにより積極的になってきました。やはり、ネット販売は伸びているので、リアルの店舗の減少分をネットで補いたいという感じなのでしょう。

 先月のBusiness i.のニュースによると、ヨーカ堂では83店舗が対象。売り上げは2007年度で50億円、2008年度は倍以上の120億円を見込んでいる。そして、今後3年間で、全出店エリアに拡大。2月末までに携帯電話から注文できるサービスも開始する予定。また、日経MJの今月14日の記事によると、セブン&アイ・ホールディング全体としては、今年を「ネットサービス元年」と位置づけ、セブン&アイ・ネットメディアを本格稼動し、旅行業とカルチャー教室を運営する子会社も設立。

 イオンでは2008年4月から、傘下の「ジャスコ」の3店舗でサービスを開始。日経MJの今月9日のインタビュー記事によると、今年一気にネットスーパーを全国に広げる予定。

 住友商事は今月、住商ネットスーパー株式会社を設立し、傘下の中堅スーパー「サミット」と共同で、今年10月にサービス開始予定。

 また、昨年10月に、ネット通販はシニア層・日用品へと拡大という記事を書きましたが、大手流通小売業が、ネットで販売する商品の種類はさらに広がる傾向です。セブン&アイが昨年7月から始めたセブン-イレブンネットでは、三千種もの酒類を販売していて、店頭の品揃えを補っています(日経MJ 2008/10/10より)。

 ネットへ購入チャネルが移った分を取りこぼさないように、他のスーパーでも今年はネット販売が進むと思われます。激戦になりそうです。

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January 10, 2009

新しいタイプの商標と保護主義

 遅くなりましたが、新年おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 さて、昨日夜のテレビ東京のワールドビジネスサテライトで、新商標(新しいタイプの商標)について、報道されました。産業構造審議会 知的財産政策部会 商標制度小委員会の「新しいタイプの商標に関する検討ワーキンググループ」で、新しいタイプの商標を認めることが決まったとのことでした。たぶん、昨日午前に行なわれた第5回のWGで決まったのでしょう。まだ、第5回WGの議事録はネットで公開されていませんので、詳細はよく分かりません。ですが、10月の第3回の議事録は公開されていますので、それでだいたいのWGの感じは分かります。「輪郭のない色彩、動画、ホログラム、音、位置」を商標法の保護対象に追加する方向のようです。

 私としては、商標法の保護対象を拡大することには反対です。表現のアイデアが、過度に保護されるようになっては問題でしょう。識別機能を持つからといって、そのアイデアを他社が使えなくなるのは危険です。表現の創造性をしぼめてしまう危険性があります。ある程度の模倣は認めるべきでしょう。

 知的財産制度の政策決定は、大企業に有利なように決められてしまう傾向があります。新しいタイプの商標もそうですが、大企業を保護するための政策をとりがちです。これではいけません。社会全体のことを考えて、知的財産制度の政策は決められるべきです。

 昨日のワールドビジネスサテライトの特集は、保護主義の行く先はでした。各国が自国の産業を守るために関税を高めることによって、国際的にみると貿易が減るためにさらに不況が進むことが危惧される、というのです。それと似ていて、知的財産制度でも過度な保護は望ましくないのです。レッシグが言っているように、「コントロールと創造性のバランスを取ること」が原則でしょう。

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