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October 09, 2008

日テレのドラマ「OLにっぽん」が訴えているテーマ

 昨日から日本テレビのドラマOLにっぽんが始まりました。配役等が話題になっているようですが、私にはこの番組が訴えようとしているテーマがとても興味深いです。総務の仕事を海外へアウトソーシングされてしまうことに対して、日本のOLがどう対応するかというテーマです。

 私は、この番組で参考にしたと思われるNHKのドキュメンタリー番組を知っています。昨年9月に放送されたNHKスペシャル 人事も経理も中国へという番組です。通販のニッセンが多くの業務を中国にアウトソーシングしていることを取材していて、人事や経理の業務についても、半分程度は中国にアウトソーシングし始めたことを取り上げた番組でした。
 実は、私はこのドキュメンタリー番組をDVDに録画していて、私の授業の中で学生に見せています(最初の十数分位ですが)。授業のなかで、リエンジニアリング・アウトソーシング・シェアードサービス・BPO等を講義する際に、具体例としてこのような番組を見せているのです。女子学生で「事務の仕事がいい」という学生が多くいます。これまでは大企業での事務の仕事は「お気軽OL」という感じが強かったと思います。職業観を養いさせるためにも、このような番組を見せることで、楽な仕事は無いということを分かってもらいたいのです。

 フラット化する世界という本が数年前に話題になったように、人件費の安い国への業務へのアウトソーシングは世界的な潮流です。米国ではインド等へのアウトソーシングが当たり前になってきましたが、日本でもこれからは避けられないはずです。特に、景気が悪くなれば、中国等の人達でもできる仕事はどんどんと海外に出てゆくでしょう。そのような中で、日本のOLはどう変わるべきかを考える上で、この新番組はとても興味深いです。「ハケンの品格」もおもしろかったですが、中園ミホの脚本は社会派的なテーマを楽しいドラマ仕立てにしてくれていて教員にはありがたいです。学生にも見ることを勧めます。

[追記](2008/10/19)
 中国へのBPO/アウトソ-シングに関しての現地事情や注意事項を著した書籍として、「本社も経理も中国へ」(海野 惠一 著)を見つけました。中国(特に、大連)の事情や具体的なBPOの進め方がよく分かる本です。海野氏は、この本の最後で「2008年が日本のBPO元年となる予感」という予測をされています。

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Comments

ご無沙汰しております。

コールセンターのオフショア地域へのアウトソーシングの話は頻繁に話題に上りますが、アウトソーサーにとっても、アウトソーシーにとっても、人材の問題は大きな課題です。企業サイドの問題もありますが、未来の働き手である若者たちにも、単にお金を稼ぐという以外の仕事の意味や、自分自身をブランディングし、またマーケティングすることの重要性を考える機会を提供することは、これからの日本にとってとても重要だと思います。

Posted by: 通勤電車 | October 18, 2008 at 10:29 AM

西村さん
コメントありがとうございました。
コールセンターが中国等へアウトソーシングすることがあるという話は、私は昨年頃に初めて知りました。日本語能力の高いオペレータが確保できるというのは驚きでした。中国のオペレータへのインタビューをテレビで見ましたが、標準語は分かるが、関西弁などの方言を聞き取るのには苦労するとのことでした。やはり日本語は難しいのでしょう。
しかし、圧倒的なコストの低さから、海外へのアウトソーシングは進むのでしょう。
ところで、御社のCRMソリューションセミナーに関心があったのですが、仕事の関係で行けませんでした。失礼しました。
それでは、ありがとうございました。

Posted by: hatakama | October 19, 2008 at 11:43 AM

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