[書評] 高島秀之「NHK改革」
NHKに関しては、今月NHKオンデマンドのサービス発表や、国際放送会社の設立が報道されました。同時に、NHKは、「インターネット実施基準」(NHKが放送した番組などをインターネットで提供する際の基準)の変更案を公表し、9月30日まで意見募集サイトで意見を募っています。
そのようなNHKの今後の在り方の問題について考えるために、先月発刊されたこのNHK改革という本が役立つと思います。NHKでプロデューサー(「中学生日記」など)をされていた高島秀之氏による書籍です。この本は、公共サービスとしてのNHKの問題点を分析していて、NHKの今後の在り方を考えるために有用な本だと思います。具体的には、次のような事件/改革について詳細に解説されています。
・ETV2001の番組改組事件
・受信料制度
・NHK改革の流れ
・デジタル化対応
・関連団体の問題
政治が報道の世界に口出しするようなことはあってはならないわけで、「ETV2001の番組改組事件」のような問題が起こらないような監視体制が望まれます。インターネット対応としては、基本的なオンデマンドサービスは早く実施してほしいと思っています。
また、個人的には、公共性のある番組/サービスと公共性のあまりない番組/サービスとを分けて、受信料は主に公共性のある番組/サービスに使い、公共性のない番組/サービスは広告収益/キャラクター収益などで運営してもいいのでは感じています。例えば、サラリーマンNEOや音楽番組などは、あってもいいですが公共性はあまりないですので、CMを入れてもいいと思います。また、大相撲では、取組と取組の間の時間には、画面の1/3位を広告に使っても問題ないでしょう。受信料を下げるために、こんなことも検討してもらいたいです。
NHKが今月出してきたオンデマンドサービスの案では、「番組アーカイブ業務」は、「本業務のうち、専ら受信料を財源として行うもの以外のもの」という扱いです。そのため、放送後1週間程度に期間配信する「見逃し番組サービス」も有料とのこと。このようなサービスはよく使うと思うので、受信料を支払っている家庭には無料にするのが適切と感じます。

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