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April 23, 2008

主要なポータル等でトップページのデザイン変更

 ポータルやネットショップでのトップページのデザイン変更が相次いでいます。利用者の利便性とともに、広告効果の最大化を狙ったデザイン変更が多いようです。

 今月から、DocomoケータイのiMenuのトップメニューが変更されました。Googleの検索窓が設置されたことが結構話題になっているようですが、一番上には広告スペースができています。この広告スペースの値段は、日経MJ2008/4/7によると1日1000万円だそうです。結構高いです。4月1日には、GUCCIがブランディング広告を出したようです。見ていると数日毎に広告が変わっていて、会員募集の広告もあります。iMenuに、「企業・ブランド」カテゴリー新設というのも注目すべき動きでしょう。今年、企業のモバイルサイトやモバイルマーケティングの元年、と言っている人もいますので。

 PC向けでは、Yahoo!が1月1日にトップページのデザインを変更しましたが、そのトップページリニューアルは、MarkeZineによると広告領域の拡大やスーパーバナー廃止など、広告商品の変更という面もあったようです。

 3月19日のGoogle日本語版のトップページをリニューアルについては、Googleのブログで、多くのユーザーから、各種サービスへの入り口がわかりづらいと言われたことへのフィードバックを理由にあげています。Googleはトップページに広告を載せない方針なので、純粋に利用者のことを考えて、もっとサービスを利用してもらおうとするためのリニューアルのようです。

 Amazon.co.jpもサイトデザインをリニューアル中のようです。こちらは、商品ジャンルが増えすぎて、これまでのようなタブを使ったインタフェースではタブが載せきれなくなったためと思われます。

 その他、先月から今月にかけて、次のサイトでもトップページがリニューアル。
 ・goo
 ・BIGLOBE
 ・Infoseek
 ・livedoor

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April 11, 2008

イノベーションは顧客との対話から生まれる

 今週水曜(4月9日)の日経産業新聞の1面の「米欧企業 成長フロンティア 米ゼロックス①」という記事の中で、ゼロックスのCTOのゾフィー・ヴァンデブルークは、次のように述べていました。
「インベンション(発明)は研究所で生まれるが、イノベーション(革新)は顧客との対話から生まれる」

 この言葉は、とても印象的でした。新技術は大切であるが、それを顧客視点から見ることで、真のイノベーションが生まれるということでしょう。

 ググってみたところ、ヴァンデブルークさんは、次のような表現で同じようなことを語っています。

"Inventions are not innovations until they delight our customers."(Securing Innovationというブログより)

"I differentiate between invention and innovation. Innovation is when ultimately this service is rolled out and you actually can use it."(Fortune July 9, 2007より)

 また、XeroxのMessage From the CTOというWebページには、ゼロックスでのイノベーションのビジネス化の手順("explore phase" → "incubation phase" など)が公開されています。

 IBMのニコラス・M・ドノフリオ(エグゼクティブ・バイスプレジデント イノベーション&テクノロジー担当)も、日経コンピュータ 2008/03/24号で、似たようなことを述べています。
「21世紀のイノベーションとは、市場の知識と、技術あるいは製品・サービスが交差するところに生まれます。」

 イノベーションを担当する役員にとって、技術と顧客(市場)をどう結びつけるかが、共通の悩みのようです。

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April 10, 2008

[書評]「経営の未来 マネジメントをイノベーションせよ」

 先々月出版されたゲイリー・ハメルとビル・ブリーンによる経営の未来 マネジメントをイノベーションせよという本を先週から今週にかけて読みました。ネット書店の書評やブログを検索すると、好意的な書評が多いようですが、少し辛口な批判をしてみたいと思います。

 この本の価値を適切に評価するためには、イノベーション・マネジメント(トニー・ダビラ他、英治出版、2007年) やイノベーションの経営学(ジョー・テッド他、NTT出版、2004年) といったイノベーション経営の本と合わせて読んだほうがいいと思います。なお、これまでのイノベーション経営の本としては、MOT(技術経営)的な内容が多かったですが、「イノベーションの経営学」ではオープンソースコミュニティのことまで出てきますし、「イノベーション・マネジメント」の本では、サービスやビジネスモデルの面のイノベーションやオープンイノベーションの事例も多く出てきます。

 もともと、ゲイリー・ハメルは「コア・コンピタンス経営」という本で知られた人です。経営学の理論でいうと、資源アプローチ(リソースベースド・ビュー)という立場の学者で、その立場から未来のイメージを基にした戦略立案・企業改革・パートナーシップを提唱してきた人です。そのハメルが、「ここ数年、ロンドン・ビジネススクールの二人の同僚とともに、経営管理イノベーションの歴史を研究してきた」 (P.24-25) 結果として、まとめた本のようです。
 ですので、事例の分析はしっかりしていると思います。4章=ホールフーズ・マーケット、5章=W・L・ゴア、6章=グーグル、10章=主に、IBMの新規事業機会(EBO)プロセス、の事例分析は、一読の価値があると思います。

 ですが、結論や方法論の面では、もの足りなさを感じます。11章の「マネジメント2.0」については、著者自身が「予言」と言っているように、しっかりとした方法論とは思えません。他方、「イノベーション・マネジメント」の本では、イノベーション経営の方法論まで突っ込んで、7つのルールとしてまとめています。

 具体的には、「経営の未来」のP.37「図2-1 イノベーションの階層」では、製品・サービスイノベーション(テクノロジー)と戦略イノベーション(ビジネスモデル)を階層的に位置付けています。このように階層として見るのは、あまり適切ではないと思います。「イノベーション・マネジメント」の本のP.44「図2 イノベーションマトリクス」では、テクノロジーとビジネスモデルのイノベーションはどちらかというと並列的に示されていて、両方とも従来にない新しいものであれば、ラディカル(画期的)なイノベーションをもたらす、といった具体的な組み合わせを推奨しています。単純に階層的に見てしまうと、このような手法につながらないでしょう。
 「イノベーションの階層」と「イノベーションマトリクス」の図へ。

 結論としては、このゲイリー・ハメルとビル・ブリーンによる「経営の未来」という本は、イノベーション経営の入門書として、イノベーション経営の重要性を理解するのには適した本だと思います。しかし、実際にイノベーション経営を実践する場合には、この本の事例分析を参考にはできると思いますが、具体的な方法論については他の本(最初にあげた2冊など)を参考にしないといけないでしょう。

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April 07, 2008

eビジネスの教科書[改訂版] が出版されました

 拙著のeビジネスの教科書[改訂版]が、今月出版されました。ISBNは、978-4-7944-2284-2 です。2006年10月に初版を出しましたが、1年半経って内容の更新が必要になった(eビジネスの流れは速い)ため、改訂版を出しました。

 Books.or.jpで検索すると書誌情報が見つかります。また、4月8日時点で、Amazonにも書籍情報が載りました。

 大きく内容を追加したのは、2章「B to Cビジネス」と3章「ネット広告とeマーケティング」です。その他の章は、2006年時点の内容が多いです。どうしても最新の情報にする必要のあるところのみアップデートしました。市場データや利用者数などのデータは極力最新のものにしました。最新の動向を知りたい学生には、私のWebページのeビジネス/eコマースの動向と技術(書籍の「はじめに」にurlを記載)等から調べさせるように指導するといいでしょう。なお、全体的に、書籍の構成(章と節)は変えていませんし、ページ数は増えましたが価格も据え置いてもらいました。

 改訂版では、オビを付けました。オビに「多くの大学で採用」と書かれていますが、採用大学数(教科書または参考書として指定していただいたことが分かっている大学の数)は、15大学(今年度からの採用予定大学と本学も含む)です。なお、「多くの大学」という表現は、出版社側の判断で書かれたものです。私の本意ではありませんが、誇大広告にはあたらない表現かと思われます。

 すみませんが、上記書籍の中に誤りがあります。以下が正誤情報です。(創成社のWebページにも載る予定)


 P.60 WCM (Web Centric Marketing)

 P.60 WCM (ウェブセンタリングマーケティング)


 P.61 図表3-5 WCM (Web Centric Marketing) の概要

 P.61 図表3-5 ウェブセンタリングマーケティングの構造( (C)2006 Japan Intaractive Marketing, Inc.)[11]より

 失礼しました。

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