日本経済の総量(パイ)をいかに大きくするかが問題
本日のNHKテレビ経済羅針盤でのオリックスの宮内義彦会長の話が興味深かったです。話の最後のほうで日本経済の問題について、次のように語っていました。
経済の総量(パイ)をいかに大きくするかが、日本の経済の対処すべき最も大きな問題。 第三次産業の生産性(現在は欧米の6~7割と低い)を上げてゆけば、経済のパイが大きくなる。 現在、国内ではパイの配分(切り分け方)ばかり議論しているのは残念。
確かに、ふるさと納税、ガソリン税の暫定税率、年金に税金を投入するか否か、等の議論は、「パイの配分」の議論です。パイの配分のような議論ばかりしていては、日本経済は浮かび上がらないでしょう。
宮内会長は、経済のパイを大きくする鍵として、次の点を上げていました。
民間部門における規制改革と、政府部門における行政改革によって、経済の効率をあげること
しかし、効率化の他に忘れてならないのは、第三次産業(サービス・流通・金融など)でのイノベーションを促進することでしょう。私は、昨年10月に研究・技術計画学会でサービスイノベーション促進のための新たな知的財産権の必要性と要件について発表した研究を、今年はさらに押し進め、書籍にまとめて世に問いたいと考えています。

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Comments
元祖権に賛同いたします。イノベーションの促進の手段は独占排他権だけでなく、利用は自由としながらクリエータに適切な対価と尊敬をもたらすという方式でも実現します。対価には金銭だけでなく、クリエータの宣伝というもののあり得ます。その意味で元祖権の思想は著作権法の改正にも取り込まれるべきと思います。
Posted by: 久野 | January 29, 2008 07:25 AM
久野さん
コメントありがとうございます。
知財法の権威の東大の中山教授は、最終講義(1月22日)で、「大学を始めとする知財法の研究機関に対しては、現行の知財法体系を全面的に改めるような新体系の模索など、長期的な視野に立った研究が必要だと力説した」とのことです。http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080122/291767/
中山先生の言われるように、大学の研究者は、長期的な視野で抜本的なことを主張してゆくべきと感じています。そのため、私としても、もう少しがんばりたいと思っています。
Posted by: hatakama | January 29, 2008 05:30 PM