クチコミマーケティングの3つのタイプ
数年前からネット上でいろいろな種類のクチコミマーケティングが行われています。それらをどのように分類すればいいかと考えておりましたが、すっきりとした分類を見つけました。
廣告社の「くちコミマーケティング」のページに載っている3つのタイプです。
・体験談提供型
・話題提供型
・ベネフィット訴求型
なお、この内容については、廣告社の人が中心に書いている『くちコミニスト』を活用せよ!お客さまがお客さまにススめるマーケティングという本にも出てきます。
現在行われているネット上の様々なクチコミマーケティング手法を、この3つのタイプに分類してみます。
体験談提供型
このタイプには、宣伝したい製品の試供品をブロガーに送り、実際に使った上で評価や紹介をブログでしてもらう、という口コミ効果を狙うサービスが該当するでしょう。モバイルファクトリーのTRY TRENDや、エルゴ・ブレインズ等によるバズポストなどです。
話題提供型
このタイプは、とにかくまず話題になればいいので、ブログに書くだけで報酬をもらえるサービスが該当するでしょう。また、CGCM(企業が提示したCMテーマに沿って利用者がCMを作成し動画投稿サイトへ投稿)など、動画のネタが利用者の関心を集めることを利用したクチコミ手法も、このタイプに該当するでしょう。先月このブログで紹介したように、エニグモはこの2つをうまく組み合わせています。
米国でFacebookが始めたFacebook Adsでは、商品のキャラクター等に関する話題が友人たちへとフィードを通じて配信される仕組みを持つようです。Coca-ColaがSpriteブランドのキャンペーンに活用しているようです。このような仕組みも、話題を広げる仕組みとしておもしろそうです。
ベネフィット訴求型
このタイプは、専門家の意見を活かすような手法が該当するでしょう。例えば、オールアバウトとサイバーエージェントによるAll Aboutタイアップ with AmebaPRが先週発表されましたが、このサービスのように、ある程度信用される人が関わることで、ベネフィットの訴求ができるようになるでしょう。
米国のSociety for New Communications Research(SNCR)による調査で、広告とマーケティング業界、ブログの広告投資を重視へという傾向が出ています。現在、エージェンシーの多くがカンバセーショナルメディアに費やす予算を「全体の2.5%」としたが、2012年にはこの比率を既存メディアよりも多くする計画、とのこと。ブログやSNS等のCGMを活用したクチコミ広告は、ますます盛んになりそうです。
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