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November 28, 2007

NTTデータの「Thank Youポイント」制度

 NTTデータの「Thank Youポイント」制度のことが、本日の日経産業新聞の「余計なお世話大歓迎」という記事の中で取り上げられていました。この表彰制度は、担当を超えて周囲の社員や他部門を支援した社員を表彰する制度です。NTTデータは社内SNSも導入していますが、SNSの画面や技術情報データベースの画面にポイント贈呈用のボタンを設け、SNSや技術情報データベースでの回答が役に立ったら、投稿者にすぐにポイント贈呈できるような仕組みにしているとのこと。

 SNSによるカジュアルなコミュニティ作りと共に、助け合う風土を醸成できるかがポイントでしょう。ナレッジマネジメントが機能するためには、助け合う風土が必要です。ただし、社内のだれかに頼りきってしまうような甘えにつながらないような注意も必要でしょう。

 この記事とほぼ同じ内容が、日経BPの記事のNTTデータ、感謝し合う風土を高める仕組みを導入にも出ています。この記事には、実際のポイント送信・受信の確認画面の例も出ているので、どんな感じで運用かされているかが分かります。

 以前このブログに書きましたように、ANA(全日空)でも、「GOOD JOB CARD」というカードを使って仲間をほめる制度を設けています。

 このような現場が讃え合う制度は、米ダウ・ケミカルのRecognition@Dow(リコグニション@ダウ)などを参考にしているようです。日経情報ストラテジー2008年1月号の特集2「評判が奮起促し、社員力を高める 現場が讃え合う組織」は、このような制度を取っている企業を取材しています。

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November 13, 2007

クチコミマーケティングの3つのタイプ

 数年前からネット上でいろいろな種類のクチコミマーケティングが行われています。それらをどのように分類すればいいかと考えておりましたが、すっきりとした分類を見つけました。

 廣告社の「くちコミマーケティング」のページに載っている3つのタイプです。
 ・体験談提供型
 ・話題提供型
 ・ベネフィット訴求型

 なお、この内容については、廣告社の人が中心に書いている『くちコミニスト』を活用せよ!お客さまがお客さまにススめるマーケティングという本にも出てきます。

 現在行われているネット上の様々なクチコミマーケティング手法を、この3つのタイプに分類してみます。

体験談提供型
 このタイプには、宣伝したい製品の試供品をブロガーに送り、実際に使った上で評価や紹介をブログでしてもらう、という口コミ効果を狙うサービスが該当するでしょう。モバイルファクトリーのTRY TRENDや、エルゴ・ブレインズ等によるバズポストなどです。

話題提供型
 このタイプは、とにかくまず話題になればいいので、ブログに書くだけで報酬をもらえるサービスが該当するでしょう。また、CGCM(企業が提示したCMテーマに沿って利用者がCMを作成し動画投稿サイトへ投稿)など、動画のネタが利用者の関心を集めることを利用したクチコミ手法も、このタイプに該当するでしょう。先月このブログで紹介したように、エニグモはこの2つをうまく組み合わせています。
 米国でFacebookが始めたFacebook Adsでは、商品のキャラクター等に関する話題が友人たちへとフィードを通じて配信される仕組みを持つようです。Coca-ColaがSpriteブランドのキャンペーンに活用しているようです。このような仕組みも、話題を広げる仕組みとしておもしろそうです。

ベネフィット訴求型
 このタイプは、専門家の意見を活かすような手法が該当するでしょう。例えば、オールアバウトとサイバーエージェントによるAll Aboutタイアップ with AmebaPRが先週発表されましたが、このサービスのように、ある程度信用される人が関わることで、ベネフィットの訴求ができるようになるでしょう。

 米国のSociety for New Communications Research(SNCR)による調査で、広告とマーケティング業界、ブログの広告投資を重視へという傾向が出ています。現在、エージェンシーの多くがカンバセーショナルメディアに費やす予算を「全体の2.5%」としたが、2012年にはこの比率を既存メディアよりも多くする計画、とのこと。ブログやSNS等のCGMを活用したクチコミ広告は、ますます盛んになりそうです。

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November 07, 2007

赤福・御福餅などは、たねやのウェザーマーケティング等を参考にすべき

 赤福・御福餅など、生菓子の偽装の問題が相次いでいます。business-iの記事では、国を挙げ根絶の覚悟で対応すべきを主張しています。

 しかし、単に違法行為をしないように行政が指導するだけでは不十分でしょう。売れ残りを減らすために、情報システムをどのように活用できるか、ということまで指導しないと、このような事件がまた起こってくると思います。

 例えば、生菓子製造・販売会社では、滋賀県の和菓子の老舗たねやのシステムが有名です。ウェザーマーケティングなど、需要予測をがんばっています。日経情報ストラテジー2003年1月に「利益重視に転換し廃棄ロスを半減」という記事があります。また、日経BP「記者の眼」の大企業に負けるな! 中堅・中小企業のための「攻め」の在庫管理術に、次のような解説があります。

 たねやは店舗の在庫を削減するため,需要予測の精度向上に力を入れた。和菓子も晴天になって気温が高いと,のど越しの良い商品が売れる。しかし雨が降れば客足は店舗から遠のいてしまう。ところがデパートやターミナル駅にある店舗は,雨が降っても人通りは変わらず影響が少ない,など立地条件と天候で様々な傾向があることがわかった。そこでたねやは,「くもりのち雨=90」など,過去の経験を基に独自の補正係数を店舗別に算出して需要予測を毎日再計算し,店舗在庫を毎日見直している。

 その他、平成18年度「IT経営百選」には、次のような事例も出ています。
 ・モンテール --- 当日受注、当日生産、当日出荷のJIT生産・販売体制。
 ・三州製菓 --- 多品種少量生産のシステムを構築。安心安全のためのトレーサビリティ・システムを構築。

 赤福・御福餅など製造日の偽装をしてきた企業は、このようなIT事例を参考にしてもらいたいものです。

 ところで、昨日、戦略的な情報システムの事例集のページを更新しました。なかなか抜本的に整理する時間を取れません。とりあえず最新の事例、数十件の追加をしました。

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