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October 17, 2007

楽天はこれまでの成功体験を乗り越えることができるか?

 先月、楽天市場公式 ネットショップの教科書という本が出版されました。やっと入手して読んでいるところです。なお、この本の内容の一部は、インプレスの「Web担当者Forum」にオンライン版(書籍の抜粋)として小出しに公開されています。

 この本は、「楽天市場出店者が10年間にわたり試行錯誤を続けながら培ってきたノウハウを、シンプルなフレームワーク(考え方の枠組み)として体系化」したという本です。しかし、これまで、いろいろと聞きもれてきたネットショップのノウハウがまとまっている感じで、あまり新鮮なことは書かれていないように思います。

 楽天大学の仲山進也学長は、日経BPのインタビュー記事で、「2007年は楽天市場の開設からちょうど10年の節目の年に当たる。この10年で当社の成長のサイクルが一巡して振り出しに戻ったと感じており、社内では楽天が『2.0時代』に突入したと表現している。このタイミングで出店者にもう一度、店舗運営の基本である接客に立ち戻ってほしいと考えた。そこで楽天大学に蓄積された10年分の運営ノウハウを公開することにした」と語っています。

 単にこれまでのノウハウ公開だけでなく、ネットショッピングの可能性のようなものの開拓を期待したいところです。また、楽天は、「楽天経済圏」というように、閉じた世界で戦おうとしているのも大きな問題だと思います。ヤフーは、かなり明確なオープン化戦略をとって、広く企業提携(セブンイレブン、JR東日本、シャープ、三越などと)を行っています。この点で、楽天は見劣りがします。Win-Win関係の構築方法が下手なのでしょうか。また、TBSとの関係がうまくいかなかったことで、その他の企業にも警戒させてしまったのかもしれません。

 ネットレイティングスの先月発表した調査結果では、楽天を利用するネット利用者の伸びが鈍化しているとのこと。楽天は、これまでの成功体験を乗り越えて新たな挑戦ができるかが、今後の大きなポイントだと思います。それができないと、単に追われるだけになってしまいます。

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