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October 26, 2007

「I.M.press Live!」にてエニグモのクチコミマーケティングサービスのお話を聞きました

 昨夜、アイエムプレスによる第25回「I.M.press Live!」に参加し、エニグモの代表取締役 共同最高経営責任者 須田将啓さんのお話を聞いてきました。

 エニグモが展開しているクチコミマーケティングサービスの、掲載料を払って多くのブロガーにブログ上で企業からの掲載依頼を取り上げてもらうプレスブログや、CGCM(CM用の動画をネットで広く公募し動画サイト等で公開)サービスのfilmo(フィルモ)のお話を聞きました。

 興味深かったのは、プレスブログとfilmoのサービスを組み合わせることで効果を出せるということです。つまり、filmoに投稿されたCMの中から訴求力や話題性が高い動画CMを選び、それをプレスブログによりクチコミで広める、という方法です。
 企業からの直接的な掲載依頼ではなく、利用者が作ったおもしろい動画CMですので、「やらせ」的な色は出ずに、自然なクチコミが広がり、最終的にはその動画CMに含まれている企業からのメッセージが広く伝わる、ということです。これは、理想的なクチコミの広め方といえるでしょう。クチコミを無理に作り出そうとする手法(電通の3Dコミュニケーション等)は、操作をしているという感じが強いですので。

 エニグモでは、そのような組み合わせ方によるrollmio(ローミオ)というサービスを米国で始めたということです。CREATORとPROMOTERともに利用者というのがミソです。

Rollmio

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October 23, 2007

PCをステレオにつなぎNapsterで聴き放題

 今月から、ナップスター(Napster)という聞き放題(サブスクリプションタイプ)のネット音楽配信サービスを使っています。携帯電話へのダウンロードはできませんがPCからストリーミング等で自由に聴けるサービス(Napster Basics,月1280円)に入りました。8月に24時間お試しキャンペーンで聞いてみて、予想以上にクラシックの曲が聞けることが分かったためです。同時に、PCとステレオをつなぐケーブルも買いました。Medici Arts(9月末まで Verbier音楽祭を配信)といったクラシックの動画配信サイトもでてきたので、PCからステレオを通して聴くようにしました。

 Napsterのようなサブスクリプションサービスに入ると、音楽の聞き方が変わります。例えば、曲名で検索できるので、聞き比べが簡単にできます。オペラのアリアの聴き比べや、オリジナルとカバー曲の聞き比べなどです。今週は、EurythmicsやMoody Bluesの曲のカバーを探して、聴き比べました。例えば、Moody Bluesの曲をブルーグラス風に編曲した "Moody Bluegrass" というアルバムや、"Melanchory Man" という暗い曲をラテン風のアップテンポで演奏したAldoushというグループを見つけたりしました。このように大量の曲(ロングテール)を宝探しするようなことは、結構楽しいです。

 しかし、コミュニティ機能が弱いです。自分の気にいった曲のリストを「ミンナノプレイリスト」に投稿ができますが、その検索はできませんし、コメントすることもできないようです。掲示板やSNS/ブログのようなコミュニティ機能を検討すべきです。

 先週金曜(10/19)の日経MJでのナップスタージャパン社長へのインタビュー記事の中で、「PC向け市場は伸びず」という発言があります。しかし、コミュニティ機能を強化したり、オペラのアリアの聴き比べなどの使い方をアピールできれば、中高年層などPC向けの市場の開拓も可能だと思います。

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October 19, 2007

携帯ネット通販でファミマ・ドッコ・コムが1位

 一昨日(10/17)の日経MJの1面は、「eショップ・通信販売調査」でした。その中で少し意外だったのは、携帯ネット通販で、ファミマ・ドッコ・コムが1位になったことです。昨年は、35.2%も売上を伸ばしています。

 ファミマ・ドッコ・コムは、ロングテール型のビジネスモデルというよりも、コンビニの利便性を活かして、話題性のある商品を携帯電話で注文してコンビニで送料無しで受け取るというモデルで売上を伸ばしているようです。無料で店頭配布している Famima.comマガジンの商品を携帯電話で簡単に注文できるしていることも大きいでしょう。他のコンビニよりも、ファミマがうまくビジネスを展開している感じです。
 また、ファミマは、ケータイ以外にも、「楽天ブックス@ファミマ受取便」や「ファミマ・フードパーク」というような積極的なネット展開もしていますね。

 なお、一昨日は、大学の創立記念日でお休みだったので、ゼミ生といっしょに学外に行きました。午前は、花王 川崎工場を訪れ、生産ラインや自動倉庫などを見学させていただきました。花王 地区サービスセンターの今野課長様、加山様、親切に説明していただき誠にありがとうございました。
 午後は、横浜桜木町に移動し、県立図書館を少し見て使い方を説明しました。その後は、みなとみらいホールの昼どきクラシックをゼミ生と聞きました。安かったですし、学生はクラシックを聞く機会はあまりないと思いましたので、そのように企画しました。(実は、午後もう1つ工場見学したかったのですか、適切なところを予約できなかった、という事情もありました。)

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October 17, 2007

楽天はこれまでの成功体験を乗り越えることができるか?

 先月、楽天市場公式 ネットショップの教科書という本が出版されました。やっと入手して読んでいるところです。なお、この本の内容の一部は、インプレスの「Web担当者Forum」にオンライン版(書籍の抜粋)として小出しに公開されています。

 この本は、「楽天市場出店者が10年間にわたり試行錯誤を続けながら培ってきたノウハウを、シンプルなフレームワーク(考え方の枠組み)として体系化」したという本です。しかし、これまで、いろいろと聞きもれてきたネットショップのノウハウがまとまっている感じで、あまり新鮮なことは書かれていないように思います。

 楽天大学の仲山進也学長は、日経BPのインタビュー記事で、「2007年は楽天市場の開設からちょうど10年の節目の年に当たる。この10年で当社の成長のサイクルが一巡して振り出しに戻ったと感じており、社内では楽天が『2.0時代』に突入したと表現している。このタイミングで出店者にもう一度、店舗運営の基本である接客に立ち戻ってほしいと考えた。そこで楽天大学に蓄積された10年分の運営ノウハウを公開することにした」と語っています。

 単にこれまでのノウハウ公開だけでなく、ネットショッピングの可能性のようなものの開拓を期待したいところです。また、楽天は、「楽天経済圏」というように、閉じた世界で戦おうとしているのも大きな問題だと思います。ヤフーは、かなり明確なオープン化戦略をとって、広く企業提携(セブンイレブン、JR東日本、シャープ、三越などと)を行っています。この点で、楽天は見劣りがします。Win-Win関係の構築方法が下手なのでしょうか。また、TBSとの関係がうまくいかなかったことで、その他の企業にも警戒させてしまったのかもしれません。

 ネットレイティングスの先月発表した調査結果では、楽天を利用するネット利用者の伸びが鈍化しているとのこと。楽天は、これまでの成功体験を乗り越えて新たな挑戦ができるかが、今後の大きなポイントだと思います。それができないと、単に追われるだけになってしまいます。

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October 10, 2007

日本の新聞社のネット対応はまだ持続的イノベーションの発想

 先月後半から今月初めにかけて、新聞社のネット対応について発表が相次ぎました。しかし、日経産業新聞2007/6/29によると、6月にネット調査したところ、PCでニュースサイトを見ている利用者(93.4%)が見ているサイトは、Yahoo!ニュースが、86.1%。Googleニュースは、13.3%。新聞社のサイトは、各社10%台程度。そのように、Yahoo!ニュースが圧倒的なのです。ITmediaにもこの調査に関する記事あり。

 日経/朝日/読売、共同ニュースサイトを2008年に開設という提携の発表は、 3社のブランド価値を活かすことで、新聞ポータルとしての相乗効果を見込んだようです。しかし、ネットでは、より広い情報の提供がないとYahoo!ニュース/Googleニュースとの対抗は難しいでしょう。新聞ポータルとするためには、地方新聞・業界新聞なども取り込んだ展開が望まれます。また、日経/朝日では、多くのニュースのリンク先が1週間程度で消えてしまうのも問題です。それでは検索でひっかりにくくなりまし、リンクが使われません。思い切って、日経テレコン21のような有料サービスの無料化(または低価格化)が望まれるでしょう。共同ニュースサイトというのは、持続的イノベーションの発想です。ニュースの世界でも、破壊的イノベーションの波があっという間に来ると予想されますので、発想の転換が必要です。

 産経新聞とマイクロソフトの共同ニュース・サイトのMSN産経ニュースは、紙とネットの壁を壊すと言っていますが、今のところさほど迫力はありません。Business iへはトラックバックできるのに、親サイトの産経ニュースはまだできません。

 毎日jpは、あっさりしたサイトになった感じです。ブロガーの協力も受けているとのことですが、今ひとつ面白みに欠けます。

 今年6月に、エコノミスト誌のすべてのコンテンツをネット上で無料公開されました。また、9月には、New York Timesが有料オンラインサービスを終了し、コラムなどが無料で読めるようになりました。それなのに、日本では新聞社の動きは遅いです。

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