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August 12, 2007

音楽ネット配信2社の体験型プロモーション

 現在、音楽ネット配信の大手2社が、体験型のプロモーションを行っています。

 Napsterは、明日(8/13)まで24時間無料開放というプロモーションをしています。このプロモーションは、あまり広く宣伝していないようです。私は、大学近くの屋外広告で知りました。ターゲットを絞って宣伝しているようです。Napsterのようなサブスクリプション(定額で聞き放題)サービスは、やはり体験してもらうのが一番と考えているようです。さらに、24時間無料開放をした人の中からタワーレコードギフト券をプレゼントするとのことで、タワーレコード(日本でNapsterを立ち上げた)の利用者にも体験してもらいたいようです。タワーレコードでは、社内に「音楽の蟻地獄を作る」という言葉があり(日経ビジネス2006/12/11「タワーレコード 店もネットも売りは『死に筋』」)、リアル店舗でロングテールに誘い込む販売戦略を採用。ネットでは、次から次へと新しい音楽との出合いに引きずり込むのに、サブスクリプションサービスが向いているとして、日本でNapsterのビジネスを開始。Napsterで聞いてもらっても店舗で視聴してもらってもいいし、パッケージが欲しくなった場合はCDを店舗やタワーレコードのサイトで買ってもらう、というような融合的な戦略をとっています。実際、Napsterでアルバムを検索していると、「このアルバムを@TOWER.JPで探す」というボタンも出てきます。私が体験した感想ですが、聞き放題というのは、24時間だけでもいろいろと聞けて満足でした。また、「ほかのメンバーはこんな曲も聞いています」といったレコメンデーションがでるので、どんどんと蟻地獄(テール部分)へと入りこんでゆきます。体験してみると、予想以上に魅力的なサービスに感じました。

 また、AppleのiTunesでは、コカコーラとタイアップして、コカコーラに付いているシールでiTunesの曲が当たるキャンペーンを行っています。この春に「三ツ矢サイダー ミュージックダウンロードキャンペーン」が行われていましたが、似たような企画です。

 両方のプロモーションとも、利用者が曲を再生するのに、専用ソフトをインストールして、自分のアカウントを作らなければいけませんでした。ですので、両方とも準備に30分以上かかりました。iTunesのほうでは、英語の画面が出たりしました。ですので、途中で止めてしまう利用者も少なくなかったでしょう。しかし、専用ソフトを多くの利用者にインストールさせることで、利用者の音楽配信利用の「障壁」を無くすことができるわけですし、曲の検索を体験してもらって多くの曲をネット配信できることを知ってもらえるため、このような体験型のプロモーションは利用者を増やすのに効果的と思われます。ただし、洋楽の曲数は多いですが、国内の曲はまだそれほど多くないようです。私自身の感想としては、両社とも意外にクラシックの曲も多く提供しているのに驚きました。iTunesでは、10分以内ならば多くの曲が150円で入手でき、私はM.RegerのMozart変奏曲のフーガの部分(9分強)をコカコーラの景品として入手しました。

 ところで、今月1日のニュースですが、iTunesの音楽ネット配信が30億曲を突破したとのこと。いつの間にか、そんなにも増えてきたのですね。

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