セマンティック・ウェブの現在
Berners-Lee氏が語る「セマンティック・ウェブ」というインタビュー記事が、今月Wiredに載りました。SemanticWebの考え方は、90年代終り頃にTim Berners-Lee(Webの考案者)が提唱し始めました。一言で言うと、SemanticWebとは、Webのコンテンツを「機械が読める情報」にすることで、「コンピュータによる自動的な情報の収集や分析へのアプローチが可能となる」というもの。詳細は、Wikipedia(英語版)やW3Cのページや、書籍「セマンティックWeb入門」などを参照のこと。
構想自体は、オントロジーといった仕組みを入れた壮大なものです(レイヤ図を参照のこと)。しかし、現実的な話題としては、Wiredの記事もあるようにmicroformats(マイクロフォーマット)という仕組みを使って、ウェブページ上の連絡先情報を自分のアドレス帳に追加したり、イベントなどの日程をカレンダーに追加が可能、といった程度の話になっています。難しすぎて、なかなか進まない感じです。なお、microformatsは、Firefox 3が標準で対応とのこと。

関連して、japan.internet.comの記事によると、オープンソースの「セマンティック デスクトップ」NEPOMUKでは、オントロジーを利用して「デスクトップやその先に存在する、さまざまなアイテムや種類の異なるデータ間の関係性を定義し、活用する能力」を提供するようです。年内リリース予定のLinuxデスクトップ環境の最新版「KDE 4」に実装予定、とのこと。この技術も楽しみです。
私の感想ですが、すべてのWeb上の情報を機械が理解できるようにはならないはずです。個人個人の認識論としての「世界」があり、それらをすべて共有したものの最大公約数的な「世界」が「オントロジー」となり、そのオントロジーの範囲であれば機械が情報を理解できるようになるはずと考えます。

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