GoogleもWikinomicsの力をうまく使っている
話題になっていたWikinomicsの翻訳本ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へが今月発刊されました。先週の経営情報学会の全国大会でも、仲間との昼食中にこの本の話題が出ました。コミュニティとのコラボレーションを活かす方法についての、事例の分析や方法論の提案がされている本です。内容ですが、知っている話が多かったですが、IBMがオープンソースコミュニティをうまく使っている話がとても詳しかったり、鉱山でのオープンソース型探査の例などが取り上げられているなど、いろいろと勉強になります。
関連した話として、今月CNETに、米GoogleのKevin Gough シニアプロダクトマーケティングマネージャーへのインタビュー記事GoogleはなぜSaaSやGearsを手がけるのかが出ていました。この記事でGoogleのアプリ戦略がよく分かります。少し抜粋します。
Google Appsは10万以上のユーザーがすでにいる。我々は売上を伸ばすというよりは、むしろ、ユーザーの数を増やすことを重視している。ライセンスが多く売れるのは良いことだが、使ってもらえなければあまり意味がない。本来の目的を達成することはできないからだ。というのも、多くのエンドユーザーに実際に使ってもらえれば、それだけ多くのフィードバックが得られることになり、イノベーションが循環する。これが重要だ。Googleは、世界中で使ってもらえるよう、製品の技術を公開している。Googleだけがイノベーションできるわけではない。(公開により、世界の多くの人々の意見、英知を集めることができる)ここがまたきわめて重要な点だ。
このように、GoogleもWikinomicsの力をうまく使っていることが分かります。「イノベーションが循環する」というのは、利用者コミュニティとのコラボレーションがあってこそですから。

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