動画投稿サイトでの「ネタ視聴」とは
佐々木俊尚さんによるニコニコ動画が示した「ネタ視聴」の新たな可能性というコラムは、いろいろと考えさせられます。
これまで、テレビと話題との関係は、
テレビ放映 → 身近な人の間での話題
であったため、話題に乗り遅れないように、テレビを見ようとした人もいたわけです。
また、マクルーハンが指摘していたように、テレビは何気なく見るメディアであったわけです。
しかし、ネット上のコミュニティが広まり動画投稿サイトができたことで、テレビに対して、次のような逆の接し方が広まってきました。
ネットでの話題 → 動画投稿サイトでテレビ番組視聴(かつ、他の人の感想を知る)
教養番組などテレビからのメッセージを事前に理解した上でじっくり視聴する番組は別として、おもしろい「ネタ」を得るために、だらだらとテレビを見続けることを視聴者はしなくなってきたと思われます。ネットが使えるようになって、人々のメディア感が大きく変わったのです。メディアに対して、受身でなく、能動的な態度が普通になったわけで、テレビに対しても接し方が変わりつつあります。
人々の関心もロングテールですし、自分の関心のある「ネタ」について、ネットでのコミュニケーションを楽しみたいという面もあります。
テレビ局側には大きな問題が出てきました。にこにこ動画やYouTubeは、視聴者がどのような「ネタ」に関心があるかをリアルタイムで分かりますが、テレビ局側では分かりません。このままでは、視聴者の関心のことを一番知るのは動画投稿サイトになってしまうわけです。そのため、テレビ局の広告のビジネスも危うくなるかもしれません。テレビ局が動画投稿サイトを訴え続けるだけでは、根本的には解決しない問題です。いたちごっこになるだけです。
ですので、テレビ業界は近いうちにビジネスモデルの変革を余儀無くされるでしょう。

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