最近の百貨店のネットへの取組み状況についてまとめてみました。百貨店業界では、ネット単独でなく、店舗も活用した、いわば「クリック&モルタル」の取組みが目立ちます。
マルイは、今年、新会社マルイヴォイを設立して、マルイ「ヴォイ」というサイトでネット販売に本格的に取り組み始めました。衣料・服飾雑貨の主要な全商品をインターネットを通じて販売するとのこと。つまり、一つの店舗をそのままネット上に構築。店舗のない地方の顧客を開拓したり、来店する時間が少なくなった既存の顧客層をつなぎ留めるためにネットを使おうというもの。日経の記事あり。
大丸は 7/31、化粧品を“試して”買える、新タイプのWeb通信販売サイトmarucollet(マルコレ)を発表しました。働く30代女性に向けたサイトで、12月4日オープン予定。従来のWEB通販と異なり、(1)「WEBサイト」(2)「百貨店」(3)「サテライトショップ」(4)「コールセンター」の4つが連動しながら運営するのが特徴とのこと。重点対象顧客は東京駅周辺にお勤めの20~30代OL(約12万人)。「購入前に試したい」という通販利用顧客の声を反映し、大手町に大丸直営のサテライトショップを設けて、全ての商品を試せるようにするとのこと。
松坂屋は、出産内祝いサイト赤ちゃんが生まれたらを始めました。「ビデオおひろめーる」で、贈り物を受け取った相手が赤ちゃんの動画を見られるサービスを提供。出産内祝いに関するブログも設けています。
このサービスは、内祝いだけの利用だけでなく、「ママとBabyのお役立ちグッズ集」等のネット通販にもつなげたいという意図が見えます。mitamuraさんのブログで知りました。
三越は、2004年の日本橋本店の新館オープンの際に、おしゃべりやインターネットを楽しめるコミュニティ形成の場として、新館7階に三越コミュニティサロン(MCS)を設けました。そのリアル店舗でのサロンと同時に、インターネット上のバーチャルなサロンとして、ブログを利用した三越コミュニティサロン(MCSサイト)もスタート。この狙いについては、NTTデータの事例解説があります。また、今年は、ブログとRFIDを利用した感動百貨店レポーターの実験を行っています。
阪急百貨店のネット販売として、繊研新聞(2006/07/25)に阪急百貨店ネット・通信販売推進室室長へのインタビュー記事があります。化粧品のネット販売や、ショップ販売員によるブログの販売促進効果を検証したりしているようです。方針としては、「当社のネット販売は、リアル店舗で扱っているものを対象に、梅田本店の資産を最大限に生かす店頭連動型を追求」してゆくとのこと。
日本百貨店協会は、2003年から携帯電話版「百貨店ワールド」を運営していますが、そのPC版サイトを今秋からテスト運用し、来春、本格運用を開始する予定とのこと。繊研新聞(2006/08/01)より。
デパートのWebサイトから、ギフト(お中元・お歳暮など)を贈ることも一般的になってきました。独特のサービスをしているところとしては、三越物流のショッピングモールしののめ合衆国で、2001年から「いろ色バスケット」という、違う販売主の商品を詰め合わせて送料負担を軽減するサービスが提供されています。
ゼミ生(3年生)各位
上記の情報を参考にして、文教百貨店(神奈川県ローカルの架空の百貨店、さいかやと同程度の規模と想定)のネット展開について、考えてみてください。26日のゼミ合宿では、2チームに分かれて提案をまとめ発表してもらいます。
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