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July 27, 2006

「情報経済」と「ユビキタスエコノミー」

 省庁によって、情報技術の発展や利用がどのように経済活動と関係してくるかの表現や考え方に違いがあります。

 経済産業省は、数年前から情報経済という表現をしています。先週、経済産業省から産業構造審議会 情報経済分科会の報告書として、「情報経済社会の課題と展望」~『情報経済・産業ビジョン』のフォローアップ~が発表になりました。ITの戦略的導入、ITを利用した産業の発展などがテーマです。これらの内容は、今年の情報化白書に盛り込まれることでしょう。その報告書の一部はパブリックコメントを受け付けています。私は、IT知財の活用に関して、少し異論を感じましたので、コメントを出すつもりです。

 総務省は、今月4日に発刊した情報通信白書で、ユビキタスエコノミーという表現を使い始めました。こちらは、インフラの発展から将来的な経済の発展につながるというビジョンを提唱している感じです。経済産業省は漸進的に経済を見ている感じですが、総務省はもう少し先を見ている感じです。なお、総務省では、ITでなく、C(Communication)を含めてICTと呼んでいます。やはり、通信を軽んじてもらいたくないのでしょう。

 私としては、IT活用の将来像を2つの面からとらえるべく、情報化白書と情報通信白書を1つにまとめてもらいたいのですが、省庁再編がないと難しそうです。

 春学期の授業が終わり、後は今週土曜の試験と採点だけになりました。ただし、書籍の校正、論文査読、HP更新もしなければいけないので、暇というわけではありません。といっても、かなり楽にはなりましたので、今週からは週2回位ブログを更新できそうです。

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