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March 10, 2006

RETAILTECH JAPAN 2006の感想

 昨日(3月9日)、ゼミ生3名と、有明の国際展示場で行われているRETAILTECH JAPAN 2006という展示会に行ってきました。私のゼミでは、eビジネス以外に、流通の情報システムも学ばせるのですが、座学だけでは実感が得にくいので、このような展示会に連れてきているのです。

 まず、東芝テックや富士通フロンテックなどがセルフレジを展示していました。数年前にこの展示会で展示している会社はありましたが、今回は実際に使ってみている人が多かったです。そのため、日本でも普及しそうな予感がしました。NIKKEI NETの記事があります。

 また、大手ITベンダーはそろって、買い物用カートに情報端末搭載を搭載したものを展示していました。富士通・イオン・大日本印刷がジャスコで日本版フューチャーストア実験中のお買い物ナビカートは、ICタグ付きの棚札にICカードリーダをかざすことで商品情報などを情報端末に表示できます。NECも情報端末の買い物用カート(買い物客の動線の記録も可能)を出展していました。NIKKEI NETの記事があります。見落としましたが、日立製作所も「センサーカート」(試験段階の製品) を出展していたようです。しかし、コストの問題がありそうなので、これらの普及はまだ少し先になりそうに感じました。

 「お買い物ナビカート」以外にも、他の「日本版フューチャーストア」(経産省の電子タグ実証実験)の展示も興味深かったです。ファミマ三越で行われている実証実験が、ゼミ生には好評でした。日本版フューチャーストアについては、Internet Watchの記事もあります。

 商業施設などで案内や巡回を行なうためのロボットenonが展示されていました。このロボットは、これまでテレビで見たことはありましたが、実際見てみると動作が結構かわいかったです。ゼミ生の女子学生も気に入ったようでした。尋ねられた商品が置いてある場所を示すのに、今のところは向きで知らせるだけですが、将来的には商品が置いてある場所まで案内するとのことでした。

 日立のミラグラフィ(ミラー型ディスプレイ)に、電子タグから製品情報を映し出すデモもおもしろかったです。アパレル商品であれば、その商品と合いそうな他の商品も映し出すような使い方も想定しているようでした。昨年9月の自動認識総合展では、シャツに合うネクタイを鏡に自動表示するデモをしていたようですが、今回の展示会では、そのデモは見れませんでした。

 その他では、流通システムの価格破壊のガルフネットが興味深かったです。SLAがどうなのか少し気になりますが、勤怠・売上・発注管理をまとめてASPで1店舗あたり月2万円と格安です。また、POSとケータイへの販促をつなげるiPOSは、現場からいち早くプロモーションができるというユニークな考え方だと思いました。自動発注やカテゴリーマネジメントの出品もいくつか見かけました。流通では一般的になってきたようです。

 私はざっとしか見ませんでしたが、隣で開催されていたIC CARD WORLDに関してはInternet Watchの記事があります。大学教員としては、FCFのICカード(キャンパスカード)を使った大学向けのソリューションが興味深かったです。

 出版物では、Chain Store Ageを発行しているダイヤモンドフリードマンから、Retail Technologyという別冊が出ていました。これは最新の話題がよくまとまっていました。また、Retail Technologyという情報サイトも、4月にオープンするとのことなので、期待したいです。

 RETAILTECH JAPANは、最終日でないのにかなり混雑していました。流通での積極的なIT活用は当たり前になったのだと感じました。会場では、中国語を話している人もかなり見かけました。中国からも注目されているようです。

 これらの情報は、近いうちに私の物流・流通(eビジネス・eコマースの動向と技術)のページに反映させます。

 昨日のうちにアップするつもりですが、ココログのメンテナンス作業の不具合から、遅くなってしまいました。

 本日、卒業者の発表がありました。私のゼミの4年生は全員、卒業分の単位を取得でき、無事卒業できることになりました。卒業おめでとう!

[追記](2006/3/11)
 食品スーパーマーケット最新情報ブログでRETAILTECH JAPAN2006のセルフレジのことが取り上げられていました。「セルフレジを使う顧客の目的は、店員や他の顧客に買い物の中身を見られたくないという心理が強く働く」とのことです。そのような面には気が回りませんでした。普及する上で、大事な点かもしれません。

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Comments

無人レジに関連した特許権として、特許第3097219号の「無人店舗 システムおよび取引処理装置」というものがあります。やっと、時代が、このような発明に追いついてきたという感がします。

Posted by: 久野 | March 11, 2006 at 06:01 PM

久野さん
コメントありがとうございます。
ご指摘いただいたオムロンの特許は知りませんでした。ありがとうございます。
セルフレジは、日本でも活用事例(例えば、オークワの事例)が出始めたため、多くの小売店が関心を持ち始めた状況のようです。
http://premium.nikkeibp.co.jp/retail/case/11/03.shtml

Posted by: hatakama | March 12, 2006 at 11:22 AM

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