« ゼミ生とともに北京旅行 | Main | ソフトウェア関連の知的財産を担保にした融資 »

February 10, 2006

ITベンチャーの第三世代?

 昨日夜のテレビ東京のWBSで、ITベンチャー「第三世代」の会社像を紹介していました。第一世代はソフトバンク、第二世代はM&Aで拡大路線をたどった楽天など。そして、第三世代は新たなサービスを生むことを目指している技術志向の企業、と定義していました。その定義には異論があります。これまでも、独自技術を中心に事業のコアを固めて、やみくもに事業展開はしないネットベンチャーは少なくありませんでした。ですので、「世代」で分けるのは反対です。

 関連する新聞記事として、日経産業新聞2/3、2/6に、「ライブドア事件 ネット業界は今」というシリーズの記事がありました。その2/6の記事の中で、最近のネット企業では、「ラボ」組織を持ち、開発合宿などを行なう姿を取材していました。また、利用者の声を聞くためなどにブログを積極的に活用する傾向も示されています。(この記事については、POLAR BEAR BLOGや、神泉で働く社長のblogでも紹介されています。)

 しかし、Googleのような技術志向の企業と比べると、日本のITベンチャーはイノベーションを生み出す実力が乏しいです。「ラボ」は、専任開発者で構成するよりも、普段別な業務で開発している開発者が、開発経験や利用者の声などを生かしてアイデアを膨らませたり、これまでの技術を新たな応用分野に適用させる工夫をしたり、さらに他の部署の技術者とも協力することで、バーチャルな「ラボ」として活動したほうが、創造的な仕事ができるはずです。ですので、日本のITベンチャーも、Googleの企業内の仕組みなどをよく研究したほうがいいと思います。

 また、「リードユーザ」(イノベーション理論で出てくる用語で、イノベーションの源泉としてのユーザのこと)の声を集めるためには、ブログやSNSを超えたコミュニティの形成が望ましいでしょう。いろいろと工夫が必要だと思います。

 独自なネットサービスを開発しようというITベンチャーの姿勢には好感が持てますが、ほんの少し変わったものというのでなく、抜本的に新しいネットサービスをすばやく生み出すための仕組み作りの工夫がまだまだだと思います。

|

« ゼミ生とともに北京旅行 | Main | ソフトウェア関連の知的財産を担保にした融資 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/85591/8600270

Listed below are links to weblogs that reference ITベンチャーの第三世代?:

« ゼミ生とともに北京旅行 | Main | ソフトウェア関連の知的財産を担保にした融資 »