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December 16, 2005

日航が全日空への請求放棄(特許無効審判により特許侵害がなくなったため)

 JALは特許権を侵害されたとして、ANAに100億円の損害賠償などを求め東京地裁に提訴していましたが、13日、訴えを取り下げると発表しました。それは、特許庁での無効審判によるものです。ANAがJALの特許に対して請求していたこの無効審判については、9月の特許庁での口頭審理を聞いていましたので、予想はしていました。無効になったかはまだ分かりませんが権利範囲が狭くなることになり、侵害はなくなったため、訴訟をやめることになったわけです。この件について、読売新聞の記事に、日航が印紙代2千万パー、とJAL側に高くついたことが報じられています。結果的にはANA側は勝ってほっとしたでしょうが、最初はANAもかなりヒヤッとしたと思います。

 この件についてブログでは、特許男きたおか法律事務所blogに弁理士からの意見が示されています。

 本日、特許電子図書館(IPDL)を見てみましたが、10月に無効理由通知が発送され、11月にJALから意見書・訂正書が出されたところまで載っています。訂正書で権利範囲を減縮した結果、ANAを訴えられなくなったということのようです。JALは、特許としては残しておきたいようですが、ANAを訴えられなくなったのですから、失敗になるのでしょう。

 確かに、成立したビジネス方法特許(ビジネスモデル特許)を継続的に見ていますが、1割くらいは新規性の点で疑問に感じますし、3割くらいは進歩性の点で疑問に感じます。やはり、訴訟された場合は、無効審判を請求するのがいいでしょう。特許で訴訟する側は、無効化される恐れがありそうであれば、周辺特許など複数の特許を取得するなどしてから訴訟したほうがいいでしょう。今回の訴訟に関するJALの特許は2つ(ただし、もう1つは元の出願を分割して成立させたもの)でした。

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Tracked on February 10, 2006 at 10:02 PM

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