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September 13, 2005

特許庁での口頭審理(JAL 対 ANA)

 昨日、特許庁での口頭審理を聞きに行ってきました。
 日本航空の情報システムの特許に対して、全日空が無効審判を請求していて、その審判について口頭審理が行われたものです。場所は、特許庁のビルの16階の審判廷でした。傍聴席は20席でしたが、昨日は混んでいたため、折り畳みの椅子で10席くらい追加されていました。法廷と似ていて、正面が審判官席で、両側に被請求人と請求人の席がありました。始まる間に写真をとっておきました。
 このような口頭審理の予定は、特許庁のサイトの口頭審理・証拠調べ・巡回審判期日のページに載っています。私は時々チェックしていて、ビジネス方法特許(ビジネス方法特許)に関する口頭審理があれば、一度聞きに行きたいと考えておりました。授業期間中は、なかなか都心には出にくいのですが、現在は秋学期の授業がまだ始まっていないため、運良く時間が取れました。
 この日本航空の特許は、JAL-Online(法人向けのオンライン予約とチケットレスサービス)に関する特許(特許第3179409号と特許第3400447号)であり、ANAも同様なサービスを行なっているため、無効審判をおこしたようです。この背景には、JALがこのビジネスモデル特許でANAを提訴中ということがあります。システムの使用中止と、100億円の損害賠償を求めているとのことです。そのため、ANAとしても、是非とも特許をつぶしたいと考えたようです。
 口頭審理は10時から始まりました。午前で終わると思っていたのですが、12:05に中断して午後は1時半から再開するとのことでした。私は、午後は用事があったので、昼で帰りました。
 午前中は、まず、明細の中の用語に関して、細かな点で非請求人(JAL側)に審判官から質問がありました。この特許は、図が2つしかなく、技術的な説明が不足しているため、そのあたりも無効理由に上がっているようで、審判官が細かく吟味しているようでした。また、請求人(ANA側)に対しては、公用技術として提出した資料の有効性(日時や刊行物か否か)に対しての質問がありました。私としては、進歩性に関しての答弁を聞きたかったので、少し物足りなかったです。
 両方とも弁理士と弁護士が半々くらいの構成でしたが、聞いておりますと両方とも少し頼りないという印象でした。審判官からの質問に、時々、話につまったり、適切に回答できなかったりしていました。口頭審理は、そんなものらしいです。
 行ってみて、特許の勉強にはとても役立つと感じました。ブログを検索したところ、大学生のブログで、審判を見に行く という内容を見つけました。このように、知財関連の法律や弁理士試験の勉強をしている人には、一度行ってみることをお勧めします。
 旅行業界のeビジネスと特許の情報については、業種毎のeビジネスのページをご覧ください。また、現状での全体的な情報システム活用に関しては、JALよりもANAのほうが評判がいいです。ANAが利用しているPROSというシステムは、1便当たりの収益を最大化するために、最適な座席配分や運賃を自動的に決定するシステムであり、前期ANAが増収増益したことにも貢献していると思います。キーマンズネットの解説があります。日経情報ストラテジー2005年9月号にも、ANAの情報化戦略について特集記事があります。

P9120004

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