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August 13, 2005

クレジットカード決済システムに「電子割り符」

 一昨日(8/11)の日経産業新聞の1面にクレジットカード決済システムに電子割り符技術を使う動きがあることが載っていました。俗に「電子割り符」と呼ばれている秘密分散の手法は、コンテンツ管理へ利用されると思っていましたが、決済の認証にどう使われるのかに興味があり、調べてみました。
 現在は、大切な情報をPCとUSBメモリーに分割して割り符のようにして持つ仕組みがあります。日立のモバイル割り符は、セキュリティの高いファイルをPCとUSBメモリーに分散して持つことで、どちらかを盗まれても秘密漏洩を免れることができるというもの。アイ・オー・データも、同様な仕組みとして、e-割符というソフトを提供しています。アイ・オー・データはグローバルフレンドシップ(GFI)から電子割り符技術のライセンスを受けているとのこと。また、トラステッドソリューションズという会社は、ファイルサーバの秘密保護のためのTEM2というソフトウェアを提供しています。
 アイ・オー・データやGFIは、2002年に秘密分散法(SSS)コンソーシアムを設立して、電子割符によるセキュリティ手法を国際標準にしようとしていました。先月には、GFI・アイ・オー・データ・日立が合弁してGFIビジネス株式会社を設立しています。このように、これらの会社は電子割符に積極的であり、クレジットカード決済システムにも適用させようという狙いのようです。
 技術的には、クレジットカード決済システムに電子割り符技術を使う構想のリリース文に、GFIが保有する特許(特許第3112076号)を基礎とする、とありました。特許第3112076号は生体認証のデータを分割して持って認証する仕組みです。ですので、詳細は分かりませんが、カード番号のような基本的な情報だけでなく、生体認証データのような情報も分散させることで、なりすましを防ぐようなことを考えているのでしょう。
 なお、クレジットカード決済システムで最近大きな動きとしては、楽天市場 カード決済代行あんしんサービスの発表でしょう。楽天市場で、店舗側には、購入者のクレジットカード番号を見えなくするしくみです。SETは、クライアント側の負担が大きいため普及しませんでしたが、楽天市場であればRMSががんばれば、この位は問題なくできるでしょう。購入者のクレジットカード番号が店舗側から漏洩することを防ぐことは、モールとして最重要な課題ですので、他のモールでも検討すべきでしょう。

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