« ビジネスゲーム | Main | ICタグの活用事例(2) »

July 13, 2005

スーパーのオーケーの自動発注システム

 先週金曜日(7/8)の日経MJの1面に、「その安値 秘訣はIT 躍進スーパーの活用術」という記事があり、その中で、スーパーのオーケーの自動発注システムが紹介されていました。牛乳や豆腐などの日配品の自動発注の仕組みで効果を出したとのこと。
 米国などで既に特許取得と書かれていたので調べましたが、米国特許番号6,668,245がその特許のようです。日本では、「商品の予約発注個数決定方法 」(特開2001-142977) が出願されていますが、既に拒絶査定を受けてしまっていて、現在は査定不服審判中です。なお、発明の名称は予約発注になっていますが、最終的な確定発注の自動化のことも書かれています。
 なお、このオーケーの自動発注システムは、食品商業2004年11月号の「自動発注の真価」という特集にも紹介されていて、主な仕組みは、この記事に書かれています。いろいろな条件で数値の補正はしていますが、基本は「PI値(来店客1000人あたりの販売数量)×予想客数」で算出しています。EDLPで来客数が読みやすいということもあるようですが、かなり単純な算出方法でも効果をあげているようです。なお、この食品商業の特集には、良品計画の事例も概説されています。

|

« ビジネスゲーム | Main | ICタグの活用事例(2) »

Comments

オーケーさんの自動発注の仕組みが知りたいですね。
精度も高く運用されているんですね。

Posted by: ふるた | November 12, 2009 04:09 PM

ふるたさん
コメントありがとうございました。
オーケーのシステムは、私もよく分かっていません。特許で基本的な仕組み(売価によって変動する売れ数を反映する「販売個数変動指数」も使うなど)は分かりますが、現在もいろいろと改良しているのでしょう。なお、私のゼミ生が今年4月にオーケーに就職しましたので、来年か再来年に一度話を聞きにいこうかと思っています(現在はまだ半年なので、まだ理解していないでしょう)。
オーケーは、今年になってやっと公式ホームページ(www.ok-corporation.co.jp)を作りました。そこには、システム化の体制のことも書かれています。本社のMD室(システム化担当)は、入社1年目~6年目の女性社員約40名が業務を行っているようです。女性のほうがきめ細かな作業ができるという判断でしょうか?自動発注以外にも、自動棚割等のシステム化も行っているようです。
ふるたさんのブログを拝見いたしましたが、スーパーの実務がよく分かり、参考になります。今後も、時々拝見させていただきたいと思います。それでは、ありがとうございました。

Posted by: hatakama | November 13, 2009 02:50 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference スーパーのオーケーの自動発注システム:

« ビジネスゲーム | Main | ICタグの活用事例(2) »