オープンソースによる外食チェーン向け受発注システム「セルベッサ」
本日、東京理科大学で行われた日本知財学会の学術研究発表会に行ってきました。午前には分科会毎のセッションがあり、私は「知的財産のオープン化戦略の有効性と課題(知財ビジネス分科会)を聞きました。パネルディスカッションの中で前川徹氏(富士通総研。90年代のニューヨークからの前川レポートで有名)が紹介したオープンソースによる外食チェーン向け受発注システムセルベッサの話が興味深かったです。
オープンソースといえば、OSやDBMSなどシステムソフトウェアがほとんどですが、ニユートーキヨーが開発し1999年7月より稼動しているセルベッサは、あえてオープンソース化し、他の外食チェーンでも利用されているとのことです。オープンソース化した狙いは、(1)保守・サポート企業が増えるはず、(2)開発者のモラルアップになる、(3)開発会社の倒産や開発者のリタイア等のリスクに対応できる、といった狙いとのことです。一見、知的財産を捨てるようにもみえますが、オープンソースコミュニティをうまく使おうといううまい知恵だと感じました。これからも、このような例がでてくるかもしれません。
私は聞きませんでしたが、セルベッサについては一般発表で横浜国大の竹田助教授からも発表があったようです。竹田助教授のオープンソースの研究のページにセルベッサ関連の論文などがあります。
最近では、PostgreSQL対応(もともとはOracleを利用)したニュー・セルベッサが開発されていて、先月無償公開されたとのことです。
日本知財学会の大会で、私が研究しているビジネス方法特許についてはほとんど議論されてないのは、少しさびしかったです。

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