« February 2005 | Main | April 2005 »

March 31, 2005

ビジネス方法特許の速報や解説をしてくれているサイト

 ビジネス方法特許(ビジネスモデル特許)の速報や解説をしてくれているサイトやメルマガをご紹介したいと思います。1999~2001年頃は、古谷特許事務所弁理士 森友宏氏等、弁理士が積極的に解説をしてくれていました。しかし、弁理士からの情報発信は、仕事を得たいための一時的な現象だったようで、これらのサイトは最近更新されていません。最近は、 いくつかの特許調査サービス会社が、情報発信してくれています。
 最近偶然見つけましたが、グッドライフクラブという会社は、最近成立したビジネス方法特許をメルマガで解説しています。難解な特許の文書を、とても分かりやすく解説し、権利範囲(請求項)も分析してくれています。特許を一通りしっかり読もうとすると1件最低数十分はかかりますので、このような解説はおお助かりです。特許検索ページも最近できたようです。
 他に、参考にしているメルマガとしては、注目!日米ビジネスモデル特許(サンジーバー )速報!!ビジネスモデル特許NEWS(イデアリンク)を講読しています。
 なお、ビジネス方法特許(ビジネスモデル特許)について、本を読んで一通り学びたい方には、ビジネスモデル特許最前線(青山紘一著、工業調査会、2003/05)がお勧めです。2000年前後には、ブームで多くの本が出版されましたが、最近ではこの本がしっかりした内容だと思います。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 30, 2005

旅行関連のeビジネス

 本日、旅行関連のeビジネスを行っている企業にお話をうかがいに行きました。ビィー・フリーソフトという旅行業向けソフトウェア開発会社に行ってきました。この会社は、一般にはあまり知られてはいませんが、eビジネス以前から、TravelWINSという旅行会社向けの基幹システムパッケージを開発している会社で、阪急交通社や西武トラベルなどの準大手や中堅の旅行会社がユーザです。
 この会社は、TravelANSWERという旅行パッケージ検索・予約サイトを運営し、同時に各旅行会社のサイトからは自分の旅行パッケージだけの検索・予約ができるようにしています。大きな特徴としては、サイト上で予約まで完結できることです。これは、TravelANSWERとTravelWINSとが連携することで、対面や電話での予約と同一の予約データベースに予約を入れることができるためです。なお、TravelANSWERは、MSNやBiddersの旅行ツァー検索サービスからも呼び出されます。
 また、ビィー・フリーソフトは、宿泊施設向けのサービスも行なっていて、宿泊施設が自分で予約を受け付けることができるようにしています。さらには、TravelWINSのユーザ旅行会社に、パッケージに組み入れるための宿泊施設の素材を提供できるようにもなっています。ですので、BtoBとして見るととても先進的な仕組みです。これらの大きな仕組みを、「旅行商品取引システム」(特開2003-030288)という特許に出願しています。
 ということで、旅行のeビジネスというと、大手予約サイト(楽天トラベル、じゃらん等)や大手旅行会社(JTB等)の動向だけが注目されがちですが、パッケージをネットに活かした上で、準大手や中堅の旅行会社と宿泊施設までもを大きなBtoBの仕組みに作りつつある魅力的な企業と感じて、ビィー・フリーソフトの話を聞きに行ったのです。ビィー・フリーソフトのビジネスサポート本部の方々からは、システムの狙い・詳細や今後の展開、業界動向などについて、ご親切に教えていただきました。ヒアリングした内容については、今後の論文などにまとめたいと思っています。まだ未整理ですので、今日はこの程度の紹介に留めたいと思います。

追記
 eビジネス/eコマース(旅行業界)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 28, 2005

求貨求車サービス

 物流のeマーケットプレイスとして、求貨求車サービスというサービスがあります。空きトラックと荷物をマッチングするビジネスです。最近では、先週金曜(2005.3.25)の日経MJの7面に、求貨求車サービスを行なうトラボックスという会社に関する記事がありました。
 私のeマーケットプレイス(eビジネス・eコマースの動向と技術)というページの中に、求貨求車サービスの情報を集めています。eマーケットプレイスはマッチングするビジネスですので、両側の会員(求貨求車では運送会社と荷主)をいかに増やすかがポイントになります。情報システムをいかに活用するかも重要ですが、現在状況をみると、自動的なマッチングではなく、情報システムで適切なマッチングを支援するが、最終的には人の判断になるようです。日経MJ 2004.8.24の記事「空トラックは商機満載」に、トランコムではアジャスターと呼ばれる社員が荷物とトラックをマッチングしていると書かれています。
 現在は、トラボックスやトランコムが会員を広く集めて成功しているようです。ネットバブルの1999年頃には80サイトほどあったようですが、残っているのは5つ程度とのことです。私が集めている情報の中でも、既にリンク切れのサイトがあります。なお、閉じたネットワークでは、サントリーロジスティクスやキューソーが自社荷物に求貨求車を活用して効果を上げているようです。また、技術的にはいろいろと特許も出ています。
 トラボックスでは、物流見積もり依頼を全国の物流・運送会社へ一括送信する100社へ物流見積もり!を2004年5月に開始していましたが、今月からは、軽貨物トラックへも拡大し、携帯電話で見積もりを回答できるようになったとのこと。ブログを検索してみたところ、山梨県の大西運送という会社のブログに見積もりのメールが来る来る来るという状況が載っていました。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

March 25, 2005

日経情報ストラテジー2005年5月号より

 日経情報ストラテジー2005年5月号が今週届きました。私は、この雑誌からは、事例記事を集めて、タイトルや概要を自分の事例集のページに入れています。
 この号の特集は「最強の営業組織 カギ握る個客対応力」というものでした。いくつか事例が紹介されていましたが、2つ目の事例として、福岡を中心とする宝飾品販売のサダマツという会社の事例が出ていました。この事例は、同雑誌の2004年6月号に詳しく載っていましたので、既に知っていました。営業プロセスを工程管理のように管理している事例であり、とても興味深く感じ、昨年は私の大学での情報化戦略という授業で学生に読ませました。リピート客を呼び込むために、顧客ごとの「記念日」を見付けだし、その日に向けて販促を仕掛けています。これまで販売員の手中にあった顧客名簿や販売ノウハウを本社で一元管理し、キッカケ、好み、予算の予測の情報から次回購入してくれそうな商品を予測します。ただし、顧客へは手書きの手紙を送るなど、顧客との接点はアナログなので、顧客には情報システムが活用されていることは分からないのです。今回の号では、接客3カ条が紹介されていました。接客術で顧客の情報をうまく収集することと、前記の情報システムとを組み合わせることで、大きな効果が出ている事例だと感じました。
 事例ではありませんが、服部コンセプト事務所のブレア(BREA)理論が紹介されていました。顧客との「関係構築プロセス」と「業務プロセス」とが両方ともうまく進行して交わった点が「契約地点」である、という考え方はとても説得力があります。営業の業務プロセスを革新するだけでなく、顧客のことをよく知って、顧客の立場に立った上で契約地点に近づけるべく営業の業務プロセスを検討する方法論です。そのためには、顧客から話を聞き出すための人間力も重要になるという考え方をしています。
 なお、この号は、特集にして全体像をまとめたいのは分かりますが、個々の事例をもう少し詳しく書いてほしいです。サダマツの事例については、別な号に詳しく載せていることを注記しておいたほうが親切でしょう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 23, 2005

コミュニティを利用したマーケティング

 本日、ネット広告/ネットマーケティング(eビジネス/eコマースの動向と技術)というページを更新しました。
 いろいろと情報を追加しましたが、特に、コミュニティを利用したマーケティングに関して、ブログやクチコミ等についてこれまで集めたリンクや情報をまとめ追加しました。やはり、ブログの利用は欧米が進んでいますので、Ad Innovatorのような情報が参考になります。 (ブログあり)
 携帯マーケティングでは、呼びこメール(富士経済)を追加しました。店舗側は、カメラ付き携帯電話で画像を撮って、顧客の携帯電話に配信することができます。安価なサービスです。
 SEMPOJapanによる調査の結果で、SEMがバナーやメール広告よりも使われているという記事も追加しました。その記事のグラフを見ると、SEMが普及していることがうかがい知ることができます。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 19, 2005

クリーニングに関するeビジネス

 今日の朝は少しひんやりとしましたが、最近はだいぶ暖かくなってきました。そろそろ、厚手のコートやセーターをクリーニングに出してしまいたくなる頃です。そこで、今日は、クリーニングに関するeビジネスの事例を紹介したいと思います。
 クリーニングの喜久屋は、季節衣料保管サービス「e-closet」や「ムーンライトデリバリー23」を行なっています。e-closetは、オフシーズン衣料を全国から集荷・クリーニング・保管(保管料無料)するサービス。「ムーンライトデリバリー23」は夜間に集荷・集配するサービスです。これらのサービスの狙いや詳細は、日経BP SMB+ITのサイトの記事に出ています。e-closetは、クリーニング設備に平準化(生産管理の考え方で、需要や受注量に大きな変動がある場合にそのまま生産するのではなく均一に均して生産すること)の考え方を取り入れ、保管する衣服は設備の空いている時にクリーニングしています。ただし、すぐにクリーニングする必要のある衣服はすぐに処理するとのことです。保管料0ですので、とても魅力的だと思います。ブログを検索したところ、使っていて便利だという方を見つけました。
 夢大陸が運営するきれい計画.comは、自分の衣服をネットで管理するサービスで、デジカメ画像も管理できます。現在は福岡でのみサービス中ですが、今年には東京でもサービスを開始する予定とのこと。白洋舎と提携していて、クリーニング受付や保管サービスも利用でき、ネットからクリーニングの依頼や自宅への配送を指示できるようです。つまり、必要になった時点で、クリーニングから返してもらうことが簡単にできる仕組みです。複数の場所に衣服等をあっても管理できる仕組みを特許出願しています。「ネットワークを利用した衣服、靴類又は家具類の管理システム」(特開2004-318290)
 今後は、このような管理にはICタグが利用されるかもしれません。既に、ユニフォームのクリーニングでは、ICタグを使った実証実験が行なわれているようです。そうすると、何回クリーニングしたかや、最近いつクリーニングしたかをICタグに記憶させることができるため、さらに便利になるでしょう。
 今日は、大学の卒業式でした。ゼミ生達と別れてしまうのは寂しいものです。目頭がじんとなりました (花粉症のせいもありますが...)。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 18, 2005

ライブドアはすごい会社なのか?

 私は、ライブドアをあまり評価していません。
 投資家からはある程度評価されているようですが、eビジネスの動向を日々調べている私からは、ライブドアは「張り子の虎」と見えます。
 ビジネスで強みとなるイノベーティブな面が見えないのです。資金調達の技をつくして、行き詰まったネット会社等を買収し、いろいろなサービスを手に入れて、それらを外見に付け加えることで、あたかも「成長し続ける優良企業」のように見せています。そのようにして、見かけの「企業価値」を高めることで、資金を調達してさらに買収を繰り返す、といった企業に見えます。ですので、中身は空虚ではないかと感じてしまいます。
 特許出願の数は極めて少ないですし、ユーザ数(主に無料)や出店社数を増やそうとしているだけという感じです。どうも変です。知的財産の蓄積や、収益性の高いビジネスモデルの確立にはほど遠いのではないでしょうか?
 これまでの他の企業を見ると、ソフトバンクは、孫社長のカリスマ性だけでなく、先進的な日次決算の仕組みで会社を強くしましたし、楽天はRMSの提供や営業面での革新がありました。それらと比べて、ライブドアは、多少は目新しいことはしていますが、イノベーティブな面は弱く、略奪して成長している企業に見えるのです。社長の野望の強さが企業の旗頭として目立っている程度です。
 ですので、このまま伸びるためには、今後も買収を続けて大きくしてゆかないといけないということでしょう。いつまで続くでしょうか? うまく他の企業と提携してゆく戦略も必要でしょうが、あれほど支配したがる気配を見せては難しいかもしれません。ただし、張り子であっても、大きな虎に見えれば弱い企業はびびりますので、今の勢いがしばらくは続くかもしれませんが...

| | Comments (1) | TrackBack (0)

March 14, 2005

金融関連(eビジネス/eコマースの動向と技術)のページを更新

 本日、金融関連(eビジネス/eコマースの動向と技術)のページを更新しました。電子マネーの状況や、最近成立した金融関連の主なビジネス方法特許を追加しました。

 電子マネーに関しては、日経新聞2005/2/4の記事に、今年度の利用額700億円、3年後には年間数兆円に膨らむという予想があります。この数字は、Edy/SuicaA等の運営会社の希望的予測を合計したもののようですが、おさいふケータイの普及が進んでいるため、この位の数字に達するかもしれません。モバイルSuicaは、当初は2005年後半開始と言われていましたが、2006年1月にスタートすることが先月正式に発表されました。
 携帯電話を使ったクレジット決済も普及するかが気になります。iモードFeliCaに対応した、JCBのQUICPay(クイックペイ)が始まりました。神奈中ハイヤーでの利用では、支払い時間が1分から1秒に短縮されたとのことです。

 金融関連のビジネス方法特許では、まず、三井住友銀行のアグリゲーションの仕組みの特許が成立しました。「認証情報入力システム、認証情報保管システム、認証情報入力方法および認証情報入力プログラム」(特許第3520264号)です。アカウントアグリゲーションのために複数のサイトの認証情報(パスワード等)を管理し、自動入力する仕組みです。金融以外にも適用できる仕組みですので、重要な特許でしょう。
 電子手形に関して、信金中央金庫と日立製作所との共同出願の特許が成立しました。「電子手形保証人システムおよびその電子手形保証方法」(特許第3621911号)は、与信残高を求めて、保証の可否を決定する仕組みです。。
「将来において資金や物品の支払を約束するための電子データの管理システム及びその方法(特許第3621910号)は、公開鍵の仕組みを電子手形の真正性の確保に利用するものです。
 帝国データバンクの「汎用的組織内個人認証システム」(特許第3622789号)という特許が最近成立しました。これは、個人の電子証明書に所属する企業/組織のコードを埋め込むことで、個人の権限などを認証する仕組みです。
 ベリトランス (旧社名:サイバーキャッシュ)のクレジット決済関連の特許も成立しました。「ネットワーク決済処理システム、~(特許第3632051号)」という特許です。
 現在公開される金融関連の特許出願は、金融機関からの出願が多くなっています。知人から聞いた話によると、一部の金融機関では、メーカーで行なっているような組織的な特許活動を行なっているようです。金融業界でも、特許を重要視する傾向が強くなっているようです。

 私は金融関連にはさほど詳しくないため、十分に理解できない特許も多いですが、重要な特許は今後も紹介してゆきたいと思います。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 09, 2005

BtoC(eビジネス/eコマースの動向と技術)を更新

 本日、BtoC(eビジネス/eコマースの動向と技術)のページを更新しました。BtoCの市場規模、モールの状況、他の主な動向を追加しました。

 モールについては、先週の日経MJ(2005.2.28)1面に、2強の状況として、「楽天、利用料値上げで体力強化。ヤフー、新サービスで追撃」という現状がまとめていました。やはり、楽天とYahooが強い分野です。Yahooは、ポータルの強みを活かしたり、新サービスで必死に追いあげています。楽天は、あえてシステム利用料を2006年から値上げする方針。livedoorデパートは無料出店で追い上げていますが、定石通り、トップシェア企業は価格競争には乗らない方針のようです。
 また、最近、楽天の研究という本を読みました。楽天は体育会系企業と呼ばれているため、私は営業面にも関心を持っていました。本の中で、「ツー・ミニッツ・コール」(Webの資料請求を受け付けてから2分以内に電話をかける)などが紹介されていて、営業面でもいろいろ工夫していることがよく分かりました。
 livedoor デパートは、ブログなどでアピールし、オープン以来8ヵ月で10000件を超えるテナント申込があったと先週発表していますが、日経MJ(2005.2.28)によると出店社は3000超とのことです。出店社の数は増えても、質の問題をどうするかが課題でしょう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 06, 2005

ネット広告/ネットマーケティングの動向

 本日、ネット広告/ネットマーケティングというページを更新しました。

 重要な数字としては、電通が先月発表した2004年の日本の広告費のデータでしょう。インターネット広告費は1814億円(前年比153.3%)で、ラジオの広告費を抜きました。メディアの世代交代がデータに表れているといえるでしょう。この数字を見ると、ライブドアがニッポン放送を買収しようとしていることも不思議ではありません。

 ネットマーケティング関連で、昨年登録された特許としては、日立マクセルの「電子クーポン・システム」(特許第3527211号)や、ツタヤオンラインの「クーポンシステム」(特許第3605758号)という特許などがあります。初期の試みとして有名なところが特許を取りました。ただし、このツタヤオンラインの特許は、クーポン発券端末を使ってバーコード付きのクーポンを印刷する仕組みです。今後のオンラインクーポンは、携帯電話に表示させる利用が中心になりそうなので、強い特許とはいえないかもしれません。コンビニ決済の仕組みに似ているので、進歩性の点で特許にならないと思っていましたが.....

 マーケティング関連の情報(利用者のネットでの購買行動、調査に役立つ情報/リンク)も充実させました。今後も充実させる予定です。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

« February 2005 | Main | April 2005 »