June 27, 2009

知的財産推進計画2009とスウェーデンの海賊党

 今週、日本政府から知的財産推進計画2009が発表されましたが、特許対象は拡大する方向(そのうち医薬品関係については21日のエントリーを参照のこと)です。利用者でなく、権利者の側に立った政策です。

 海外の動きとしては、今月、スウェーデンで知的財産制度の改革を訴える海賊党(Pirate Party, スウェーデン語でPiratpartiet)が、欧州議会の1議席を勝ち取ったというニュースが伝わってきました。この政党は、主に著作権法について、ファイル交換の自由化、DRMの禁止などを求めている政党ですが、「特許制度の廃止」(abolishing of patents) も主張しています。
 この政党については、スウェーデンの今というブログや、弁理士で翻訳家の栗原さんのブログで紹介されています。

 どうも日本では、個人が知的財産についてパブリックコメントを出しても全く相手にされない感じですので、日本でも海賊党のような政策を掲げて国政選挙に出馬すれば、多くの若い人が投票するように感じます。政策論争の中で、利用者のことを一番に考えた知的財産制度とは何かを議論してもらいたいものです。

 なお、スウェーデンの海賊党のサイトに、英語で書けるForum(掲示板)があったので、私が元祖権について英語で書いた論文のAbstractとURLを書いておきました。どのように特許制度を改革するかについて、欧州でも具体的な動きが出てきてほしいものです。

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June 21, 2009

薬の新たな服用法が特許対象に?

 昨日の朝日新聞の夕刊1面に既存の薬、新たな服用法で特許対象に 政府知財本部という記事が載りました。5月29日に行なわれた政府知財本部の先端医療特許検討委員会(第8回)の議事録にこの辺りのことが書かれています。

専門家の予測を超える効果を示す新用法・用量の医薬に係る発明については、「物」の発明として保護することが適切であるとの結論に至った。

 なお、この内容については、既に6月1日の読売新聞に薬の服用法にも特許…政府方針という記事がありましたので、私は知っていました。先端医療特許検討委員会の委員に、なぜか読売新聞の記者が入っているので、読売新聞のほうが正確と思われます。

 私の意見としては、薬の服用法を特許対象にするというのは反対です。実質的に薬のちょっとした改良までも特許にしてしまうことになりかねません。それは、製薬会社のビジネスには有利ですが、安価なジェネリック医薬品(特許切れの薬)が提供されるのに影響するかもしれないなど、利用者の便宜は減少しかねません。
 この委員会は利用者側の便宜はあまり考えていないように感じます。先端医療特許検討委員会の委員に加わっていた読売新聞の記者の方には、利用者の側からの意見をもっと出して欲しかったです。

 なお、先端医療特許検討委員会では、これまで特許の対象にしていなかった医療方法までも特許対象にするか検討していました(3月の日経の記事あり)が、こちらについては、

人間を手術、治療、診断する方法の発明のうち、機械・器具の使用方法に特徴のある発明については、現時点においては、新たに特許対象とすることは適当でないとの結論に至った。
 というような結論になったようです。よかったです。

 医療方法を知的財産で保護するのであれば、コモンズとして、だれもが利用できるような権利(例えば、元祖権)の制度を策定するべきでしょう。

 最近このブログをあまり更新できていません。今後も7月中頃までは、授業期間であるため、あまりブログを更新できそうにありません。失礼。

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May 21, 2009

資生堂のVOC活動

 報告が遅くなりましたが、先週木曜(5/14)、有明の東京国際展示場で開かれたデータウェアハウス & CRM EXPOに行ってきました(2年前に同じ展示会に行った際の報告あり)。今回も、展示会でいろいろな製品・サービスを見てきました。

 また、コンタクトセンターゾーンの特別講演として、「お客さまの声」情報の社内活用に向けた取組みという資生堂 お客さま・社会リレーション部の高山靖子部長の講演を聞いてきました。この講演は、資生堂のVOC(Voice of Customers)活動に関する話で、資生堂における組織的な「お客さまの声」の収集、分析・共有、対応・利用促進の活動についてのお話を聞けました。これ以前にも、NTTデータの事例ページに資生堂 お客さまからのご要望や苦情を一元的に管理、フォローという事例紹介が一昨年載っていましたし、日経情報ストラテジー2008年4月号にも解説記事がありましたので、資生堂がVOC活動に熱心であることは私は知っていましたが、先週はもっと詳しい話でした。講演のポイントを箇条書きします。

・お客さまの声の収集は以前からしていたが、ここ3年、仕組みと風土作りに努めてきた。
・ボイスネットCには、お客さま窓口(汐留)と店頭(携帯端末SiDO)から収集。
・資生堂ネット会員128万人(日経IT-PLUSの記事あり)の中のインターネットモニター1万人から、アンケートや、資生堂アイデアガーデン(コミュニティ)で意見を収集。
・ボイスネットCに対する定量的解析機能や、オンデマンド配信機能を提供。
・集まった情報をイントラネット「お客さまの声情報」で共有。
・お客さまからの「潜在期待」を抽出するため、「お客さま情報交流会」や「製品アイデアコンテスト」などを実施。
・顕在期待については、緊急度の高いもの(1件でも)は、直ちに、社長や担当役員に「お客さまトラブル速報」。
・社員に対して、「お客さまの声セミナー」や「お客さま情報リテラシーセミナー」で教育。
・3つの視点で対応(お客さまの生活の中での視点、社会の価値観の視点、時間軸・変化の視点)

 なお、他の会社のVOC活動ですが、ANAについて、一昨年のあんしん、あったか、あかるく元気というエントリーの中で、「コールセンターだけでなく、CAや地上係員も気付きを入力し、社内で共有し、期間を決めて組織的に解決」というVOC活動のことを書いています。

 また、サントリーのVOC活動については、昨年12月に出版されたサントリーがお客様の声を生かせる理由(近藤康子/松尾正二郎著、中経出版)が詳しいです。「クレーム」とは言わずに「ご指摘」と呼ぶように徹底したといった話など、興味深かったです。VOC活動に関心のある方にはお勧めします。

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May 18, 2009

「男の子牧場」はSFA的な発想

 先週水曜(5/13)に、サイバーエージェントは、男の子牧場という女性向けの男性情報共有モバイルサイトを開設して、ネットでは結構話題になっています。このサイトは、婚活している女性が、友人同士で男性情報を共有・推薦しあうことができるという女性限定のサイトです。二つの軸(例えば、草食←→肉食、脈アリ←→脈ナシ、ボンボン←→貧乏)で男性をマッピングして登録し、長所・短所や結婚相手に求める条件などを記入できるようです。

 このサイトを見て、SFA(Sales Force Automation、営業情報の共有ツール)的な発想だと感じました。SFAはチームで「見込客を落とす」ツールですが、「男の子牧場」は女性がチームになって「男を落とす」ツールのように感じたのです。婚活女性は強いです。

 いろいろと批判があるようですが、男性にとっては、自分に合わせてくれそうな女性が接近してくれる可能性が高くなるわけなので、そんなに悪いことではないように感じます。確かにプライバーがどうのこうの、という問題はありますし、女性結婚サギ師のグループに利用されたら、なんてことを考えると怖いですが、大きな問題はないように感じます。

 また、男性を牛や馬や羊のアイコンで登録する点に批判が殺到しているとのことですが、もっと強い動物のアイコンで男性を登録できたほうがいいでしょう。草食系といっても、強いイメージのほうが男性には好感を持ってもらえるでしょうから、バッファロー・サイ・トリケラトプスといったアイコンを用意すべきでしょう。

[追記 (2009/5/20)]
 批判が多かったため、「男の子牧場」は5/19にサービスを終了してしまいました。女性の情報が男性間で共有されるサイトなら私も反対しましたが、男であれば、女性の間でいろいろと情報共有されても、目くじら立てることもないかと思っていました。
 婚活女性は純粋な動機で必死なのですから、男だったら許してあげてもいいと、私は感じたのです。aaaさんは、「商売目線」のサービスとお感じのようですが、私は婚活女性の切実なニーズにこたえるためのサービスだと感じていましたので。

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May 07, 2009

Webアクセス解析ツール「なかのひと」

 私のホームページでは今月から、ユーザーローカルという企業が提供しているなかのひとを使い始めました。無料ですが、結構便利なWebアクセス解析ツールです。ホームページの左下に小さな日本地図のブログパーツのようなものが表示されていますが、その画像とともに「なかのひと」のタグを入れています。

 その専用のタグをHTMLに入れておくと、アクセスしてくれた人のIPアドレスが記録されて、それが企業名(または大学名)に変換・集計されて、カウンタ付きの一覧にしてくれます。そして、企業を選んでクリックすると、その企業の地図と衛星写真も表示してくれます。

 私のサイトは、大学からの利用が多いと思っていましたが、今のところ企業(IT企業以外も)からの利用のほうが多いことが分かりました。今週中はまだ休みの会社も多いようなので、来週末くらいにまたチェックしてみようと思っています。

 無料で便利なのですが、1サイトあたり、約1日1万PV、月間30万PVの上限があります。それ以上のサイトの場合は有料のツールを利用してください、というビジネスモデルのようです。

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April 20, 2009

ITパスポート試験の出題傾向

 昨日、1回目のITパスポート試験が行なわれました。 私はこの試験対策の授業を担当しているので、本日、試験問題をIPAのサイトからダウンロードして、出題傾向を調べてみました。

 予想外だったのは、ストラテジ系(35問)の中で、経営学の授業で教えるような「全く経営的な問題」が10問も出題されていたことです。経営理念、株主総会、コンプライアンス、事業部制、SWOT、PPM、ニッチ、コアコンピタンス、プロダクトライフサイクル、BPR といった問題が出題されていました。初級シスアドの出題数の倍近くでしょう。この辺りは、少し暗記すればいいだけなので、得点を稼げるところでしょう。ただし、工学系の学部の学生は、教養の授業で経営学の授業を履修して、正しく理解したほうが確実でしょう。

 その他では、表計算の問題が1問だけだったので、今後は捨ててもいいかもしれません。また、QC7つ道具やER図・DFD図のような図がほとんど出題されていなかった(アローダイアグラムは1問出題)のは少し意外でした。その他の出題は、だいたい予想していた範囲内でした。

 合格ラインは60%になりましたし、午前問題だけになったので、合格率は4割近くまでいくかもしれません。出題傾向から、文系の学生でも取りやすくなったのではないかと感じました。

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April 16, 2009

知的コモンズに関する研究と私が執筆中の本について

 先月から、知的コモンズに関する洋書を読んでいます。次の2冊です。

 ・James Boyle (著) The Public Domain: Enclosing the Commons of the Mind, Yale Univ Press, 2008.
 ・Henry C. Mitchell (著) The Intellectual Commons: Toward an Ecology of Intellectual Property, Lexington Books, 2005.

 Boyleの本の内容は、CreativeCommonsのライセンスでネット公開されています。全文をPDFでダウンロードできます。本の中を検索できて便利です。

 これらの本を読んでいる理由は、6月の日本知財学会で発表するためでして、5月6日までに4ページの論文にまとめます。

 なお、知的財産法の大御所の中山先生(昨年東大を退官)でさえ、「知的財産制度の置かれている現状と課題」(特許研究2008/9)という論文の中で、今後コモンズについて考える必要性を述べています。

知的財産の世界では、コモンズという大きな流れがあることも見落としてはならない。
情報の独占をご褒美として与えて社会全体の発展を図るというスキームに限界が現れた、ということを意味するかもしれない。

 Boyleは、知的財産権が強化されている現在の状況を「第二の囲い込み運動」と表現しています。権利化せずにオープンにだれでも利用できたほうが望ましいものまでも、知的財産化を許してしまって独占されていることを問題視しています。

 BoyleやMitchellは、独占排他できる財産権と、だれでも自由に利用できるパブリックドメインの間に、自然権的な権利をもうけることが望ましいと述べています。クリエイティブ・コモンズはこのような権利といえるでしょう。

 著作物については、クリエイティブ・コモンズやニコニ・コモンズの制度(著作権の権利を利用した私法)が実際に使われ出していて、著作物の二次使用を自由にできる場合があります。しかし、発明に関して、具体的なコモンズ化は全く考えられてきませんでした。そこで、私は、自然権的な権利で、発明を独占しない元祖権を提案しているのです。

 ところで、現在私は本の原稿を執筆中で、8割位執筆が進んだため、現在出版してくれる出版社を探しているところです。元祖権がどうしてサービスの発明にとって望ましいかについて、ネット・サービス産業・知的財産といった面から一通り説明するような書籍にまとめています。今のところ次のようなタイトル案を考えています (どんな読者層をターゲットにするかで変わるでしょう)。

  ネット時代に発明のコモンズの世界が開ける
   - Webリンクを利用したサービスイノベーション促進策 -

 この本の5章に、「知的コモンズへ」という章をもうけ、上記のコモンズ論などを分かりやすく解説します。

 当初、学術書として執筆していましたが、学術書で1000部程度を売るというのでなく、より多くの方々に読んでいただけるように、5000部以上を狙って出版してくれそうな出版社にお願いしたいと考えています。もし、たまたまネット検索などでこのブログにたどり着いた方で、このような本の企画に関心ある出版社の方がおられましたら、ご連絡いただければ幸いです。よろしくお願いします。

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April 05, 2009

終わってしまうネットのサービス(SNSなど)

 先月から今月にかけて、年度替わりのために、駅ビル内のテナントが入れ替わったりすることが多かったですが、ネットでもサービスを終了するところがいろいろと見受けられました。先月、eビジネス/eコマースの動向と技術のページを更新中に気付いたサービス終了の事例をまとめてみました。

 やはり、CGM関連(SNSなどの利用者参加型サービス)でサービス終了のところがかなりありました。参加者が集まらないと魅力が出ないCGMは、「ネットワーク外部性」(出社が楽しい経済学でも解説されていました)という特性が働くので、参加者は少ないとすぐ終わってしまうことがよくあります。SNSの消滅によりコミュニケーションの履歴(記憶)が消えてしまうので、参加していた人にはショックでしょう。

 終わってしまったSNSで私が気付いたのは、
 ・マタタビ(JTB中部による旅のSNS)--- 3月24日をもって終了。
 ・faam.jp(音楽関連のSNS)--- 3月末をもって終了。
 ・YoroZoo(音楽関連のSNS)--- 既に2008年4月に終了。

 BIGLOBEのウェブリSNSも5月14日にサービス終了しますが、このSNSでの各自の日記についてはエクスポート機能を提供しています。自分が書いた記事は残せるので、少しはましでしょう。

 Oh!MyLife(オーマイニュース後継の参加型ニュースサイト)も4月24日で完全閉鎖されてしまうようです。サービス終了の経緯は、Internet Watchの記事や、オーマイニュースはなぜ失敗したかという日経IT-PLUSの記事をご覧ください。「市民記者のメディア」になりきれなかったということでしょう。

 一般の新聞社では、先週夕刊フジBLOGの終了が発表されました。内容の更新はもうしないようですが、今後もブログのコメント・トラックバック機能で意見を受け付けるとのこと。更新終了は「しばし現状を静観しよう」という意図のようです。

 大手ネット企業でも、一部のサービスを終了させます。
 ヤフーは、Yahoo!ビデオキャストとBR+のサービスを止めます。Yahoo!ビデオキャストは、今日(4月5日)でサービス終了。Internet Watchの記事によると、代替サービスとして、動画共有サービス「zoome」「ニコニコ動画」を挙げているようです。動画サイトでも、利用者からの投稿の多さが重要というネットワーク外部性が働くので、Yahooはサービス終了の判断をしたのでしょう。ランキングには一昨年アップロードされた動画が多いことからして、最近の投稿は少なくなっているのでしょう。
 BR+というクチコミマーケティングサービスも1月に終了しました。ブログへ書いて何かもらえる、というサービスはYahooブログユーザには合わなかったのでしょう。日経ネットマーケティング2009年2月号P.24 に記事があります。
 なお、米国Yahooも、昨年9月にSNSのYahoo! Mashを閉鎖しています。

 マイクロソフトは、先週、オンライン百科事典のMSN Encartaを10月で提供終了すると発表しました。やはり、Wikipediaの影響でしょう。なお、米国でマイクロソフトは、コミュニティーサービスのMSN Groupsを2月で終了しています。

 Googleも、米国で、新聞向け広告サービス「Google Print Ads」ラジオ局向け広告事業ソーシャルブックマークサービスを終了させます。Googleも常勝というのでなく、芽の出そうにないサービスは取りやめています。

 サービス終了というわけではありませんが、NTTデータが運営しているDoblogというブログサービスが危機的状態です。2月8日に障害が起こり、まだ全面復旧はできていないようです。その日、データベースサーバーとバックアップサーバーの双方でハードディスク故障が起こったそうです。二重化していれば大丈夫、と油断していたのではないでしょうか?多くの利用者が他のブログに移っているようです。

 マーケティングキャンペーンでは、米国でBurger KingがWHOPPER Sacrificeという「SNSのFacebookの友達リストから10人削除したら無料でハンバーガーを1個もらえる」(IT Mediaの記事あり)キャンペーンを1月に始めましたが、クレームがあったようで終了してしまいました。Burger Kingは、以前より、servientchicken(鳥男に命令するとその動作を行なう)といったネットでの変な企画で有名でしたが、さすがに友人の削除というのは度を越えてしまったようです。

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March 31, 2009

クチコミマーケティング事例(食品業界・化粧品業界など)

 昨年8月のエントリーの続きですが、SNS・ブログ等のコミュニティサイトを利用したクチコミマーケティング事例をCGMのページに追加しました。

 事例が多くなったので、業種別に分けてみましたが、特に、食品業界や化粧品業界でクチコミマーケティング活用が増えてきたのが分かります。

 食品では話題性が重要なのでしょう。SNSを利用して利用者によって商品企画をしてもらったり、考案したレシピを投稿してもらう企画も一般的になってきました。

 化粧品は、一度その人にあった化粧品にブラッドスイッチしてもらうことができれば、永く使ってもらえるわけです。一方向的なCMよりも、他の利用者の意見を参考にして選んでもらうことで失敗も少なくなるわけです。そのためクチコミが重要になるのでしょう。

 また、企業内のCGM活用も情報をかなり加えました。企業内でSNSやブログを活用する例も多くなりました。

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March 19, 2009

最近のSNS事情

 最近のSNS事情を少しまとめました。特に注目すべきは、グリーとドコモでしょう。

・携帯向けSNSのグリーですが、2008年12月の会員数は約800万人になり、2009年2月にモバイルで月間アクセス数が100億ページビューに達したりと、勢いがあります。アバター付きでゲームを充実させるなど、モバゲーと競っている感じです。

・今月から、NTTドコモがドコモコミュニティというSNSを提供し始めました。家族や近い友人との連絡向けのようです。そのため、公開範囲は「自分だけ」「友達まで」「友達の友達まで」と3段階で設定。「友達の友達まで」という設定はおもしろいです。直接の友達が知っている人ならば安全だろう、ということでしょう。

 どんなSNSがあるかですが、Internet Watchのリンク集オンラインコミュニケーションの定番!こんなにありますSNSというページに主なSNSが載っています。私のCGMのページにも、いろいろなSNSを載せています。最近見つけたSNSナビには、さらに多くのSNSが載っています。すごい数です。

 おもしろいSNSとして、互いに慰め合うようなSNSがあります。

みんなでヘコむ「リグレト」は、見知らぬ人になぐさめられるSNS。ITmediaに紹介記事があります。ユーザインタフェースもおもしろいです。みんなの“ヘコみ”が書かれたたくさんの水色の吹き出しが、ふよふよと浮くような感じで並んでいて、吹き出しをクリックすると「なぐさめる」フォームに書き込みができます。なぐさめてもらった人に「ありがとうを送る」ことができ、ありがとうを送るとサイトから消えるとのこと。

非モテSNSは、もてない人向けのSNS。次のようなルールがあります。
 <ルール1>恋人出来たら即退会シル!
 <ルール2>日記は基本的に「非モテな悲惨話」縛り!
 英Timesで紹介されたということです。海外の人からはオタク的な文化に映ったのでしょう。

 女性向けのSNSもいろいろできています。

ウェブカレは、“2次元彼氏”と恋愛できるSNS。ITmediaに紹介記事があります。2カ月で会員が6万人突破とのこと。

プーペガールは、ファッションがテーマの女性向けSNS。アバターの着せ替え以外に、ユーザー自身が購入した服飾品を写真に撮って投稿でき、「プペとも」を作れるSNS。海外からの利用者もいるようです。おしゃれなSNSなので、ルイ・ヴィトンやコーセーとのタイアップ企画も行われています。

 その他、カラオケ店と連携するSNS、塾の生徒間で交流するSNS、ぬいぐるみ連動型SNS、総務SNS、中高年向けSNSなど、様々なSNSができています。

 ところで、本日は本学湘南校舎の卒業式でした。卒業したみなさん、おめでとうございました。

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