今月、DXのためのビジネスモデル設計方法という書籍をインプレスR&Dより出版いたしました。今年春から執筆(一部はこれまでの学会発表などから利用)して、やっと本にできました。
なお、この本では、専門用語を詳しい説明はせずに使っております。「はじめに」に次のように書いておきました。
本書は啓蒙書や入門書ではなく、読者としては、ある程度、ビジネスモデルやIT技術の知識を持つ人を想定
そのため、読んでいて理解しづらかった方がおられたら、もうしわけありません。
また、ページ数は126ページと分量は少ないです。これは、他のDX本やビジネスモデルの本に既に書かれていることは最小限にして、オリジナルな内容を中心にした本にしたかったためです。書こうと思えば、1~2章は数倍の分量を書けたと思いますが、最小限にしました。
ご参考までに、この本の節レベルの構成を載せておきます。
1章 デジタルトランスフォーメーションにおけるビジネスモデルの重要性
1.1 デジタルトランスフォーメーション(DX)とは
1.2 DXにおけるビジネスモデル
1.3 DXの進め方
2章 デジタルトランスフォーメーションの現状・事例
2.1 DXを実現する技術
2.2 メーカーのサービス化とビジネスの変化
2.3 サービス事業の新展開
3章 ビジネスモデルの分析/設計の概要
3.1 ビジネスモデルの定義
3.2 ビジネスモデルの記法
3.3 ビジネスモデルの構造化
4章 ビジネスモデルの検討方法
4.1 事業/収益の方向性の視点
4.2 商品/サービスの視点
4.3 価格の視点
4.4 顧客の視点
4.5 DXのためのビジネスモデル検討の手順
5章 プラットフォーム事業のビジネスモデルの検討方法
5.1 プラットフォームビジネスに関する書籍
5.2 プラットフォームの定義と分類
5.3 プラットフォームビジネスの優位性と実現方法
5.4 インフラ上のプラットフォーム展開の事例
5.5 リアル企業のプラットフォーム事例
5.6 ネット企業のプラットフォーム事例
5.7 シェアリングのプラットフォーム
5.8 プラットフォームの発展
6章 ビジネスモデルやサービスの権利化
6.1 ビジネス方法特許について
6.2 DXでのビジネス方法特許
6.3 オープンイノベーションによる特許共同出願の問題
7章 AIのビジネスモデル設計への活用方法
7.1 ビジネスモデルのAIによるモデリングの考え方
7.2 ビジネスマッチングへの応用
8章 DXの検討に役立つツール・制度など
8.1 経営デザインシート
8.2 DX推進指標
8.3 グレーゾーン解消制度
8.4 関連する政府予算・補助金制度
また、ほぼこの本の内容に沿ったセミナーの講師を務めることになりました。ビジネスモデルの演習付きです。
日本テクノセンター「DXの基礎と適切なビジネスモデルへの応用および構造化」
2021年2月2日(火)10:30 ~ 17:30
ご関心ありましたら、よろしくお願いいたします。
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