May 19, 2017

電子チケット関連の特許の無効審判について

 特許庁の口頭審理・証拠調べ・巡回審判期日のページを時々見ているのですが、電子チケット関連の技術の特許に関して、無効審判が起されていることを最近知りました。無効2016-800102と無効2016-800103です。

 電子チケット発券アプリのtixeeboxを提供しているLive Styles株式会社が保有するチケット処理方法およびプログラム(特許第5362134号)プログラム(特許第5436718号)という特許に対して、ファンクラブ運営・電子チケット技術のEMTG株式会社が無効審判を起こしています。
 Live Stylesの特許のページには、上記の2つの特許の概要が示されています。アプリに届いたチケットをもぎるだけで入場が可能となる技術に関する特許です。その他、「チケット処理方法およびプログラム(特許5256372号)も有していることが示されています。

 EMTG株式会社も同じようなビジネスを行っているようですので、Live Stylesから警告されているのかもしれません。
 来週火曜(5/23)に経済産業省別館1階の第一審判廷で、この無効審判の口頭審理があるのですが、授業が入っていて聞きにゆけません。結果がでてから、詳しく解析したいと思います。

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May 15, 2017

「月刊 eビジネスは何処に 2017年5月号」を公開しました

 月刊 eビジネスは何処にのサイトの内容を2017年5月号に更新しました。4月号は、バックナンバーから読めるようにしました。
 上旬に公開する予定でしたが、ゴールデンウィークに急な仕事が入ってしまって作業ができなかったので、だいぶ遅れました。来月は上旬に公開したいと思います。

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April 05, 2017

「月刊 eビジネスは何処に」を始めました

 今月から月刊 eビジネスは何処にというページの作成を始めました。毎月更新する予定で、最初は「2017年4月号」としました。前月のeビジネス関連のニュースからの「まとめサイト」的な内容(雑誌・新聞も含む)に感想を加え、さらにオリジナルな内容と、特許の解説などから構成するニュースサイトにする予定です。
 ブログにちょこちょこ書くよりも、1か月分を定期的にまとめて発信したほうが価値がでると考えたためです。また、昨年のキュレーションメディアの騒動や、速報メディア等の質の低いニュースサイトが増えてきたため、自分でも専門的な情報発信を心掛けるべきと感じていたのも理由の1つです。普段から情報収集はしていますが、月末から月初めに丸1日くらい情報をまとめる作業をする必要がありそうで、少し負担はあります、なんとか続けられると思っています。

 また、「eビジネス/eコマースの動向と技術」というネット上の情報集も、先月下旬に次のページを更新しました。
 ・BtoC ビジネス
 ・ネット広告/ネットマーケティング
 ・ソーシャル・メディア(CGM、UGC)
 ・BtoB
 ・EC向け技術の動向(API、レコメンデーション等)

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March 10, 2017

アリタリアのアップグレード入札制度とプライスラインの逆オークション

 先週、約1週間の間、ローマに行ってきました。航空会社はアリタリア航空を使ったのですが、アップグレード入札制度を使って、行き帰りともプレミアムエコノミー席にアップグレードできました。市場原理でアップグレードの価格が決まるということで、興味深い仕組みでしたので、入札してみました。数万円ならいいかと思い入札したところ、フライトの前日に落札できたというメールがきました。なお、調べてみると、アリタリアだけでなく、他の航空会社でも同じような制度を取り入れているところがあるようです。

 私がこの制度を知ったのは、出発の10日前にアリタリアから次のような英語のメールがきたためです。
"Get an Upgrade on your Alitalia flight to Rome. Make a bid!"
Dear guests,
Your current flight itinerary is eligible for an upgrade to our Business Class. Enjoy all the allure of Italian style. Relax in the utmost comfort and let us spoil you with our wide range of services and our all-Italian hospitality.

 そのメールで示されたリンクから入札を申し込むサイトにゆくと、メーター(offer strength)で、どの位の入札額ならば落札できそうかの目安が示されました。ビジネスへのアップグレードも入札できましたが、かなり高くないと落札できそうになかったので、私はプレミアムエコノミー席に入札してみました。なお、入札時にクレジットカード情報の入力を求められ、アップグレードできた時点で入札金額が引かれることが示されて、冷やかしでは入札はできないという感じでした。

 このような入札方法は、見た目はプライスライン社で航空券やホテルを逆オークションで予約するName Your Own Priceの仕組みによく似ていると思いました。しかし、アップグレード入札制度は1つの会社の中で閉じた入札制度であるのに対し、プライスライン社の逆オークションは複数の航空会社やホテル会社に逆オークションをかける仕組みですので、全く違う仕組みです。なお、プライスライン社の逆オークションは、特許化されていることでも有名で、以前このブログでその特許が日本でも成立したことを報じました。その逆オークション関連のプライスライン社の最初の特許出願は1996年ですので、既に出願から20年経っていて権利期間が終了しています。早いものです。

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February 20, 2017

アマゾンと楽天の業績発表より

 先週、アマゾンと楽天が昨年の売上高などを発表しました。
 アマゾンの日本事業の売上高は、ドルベースでは107億9700万ドルで前期比30.6%増、円ベースでは約1.1兆円となりました。アマゾンは流通総額を公表していませんが、インプレス社は、「アマゾン日本事業の流通総額は2兆円近く(もしくは突破している可能性も)の規模」と推定しています。
 一方、楽天は国内EC流通総額は3兆円台に突入、伸び率は12%増とのことです。しかし、2015年11月から楽天市場単独の業績を開示しなくなっていますのて、楽天市場だけの流通総額は分かりません。
 楽天市場は苦戦していることがいろいろと伝わってきていることもあり、楽天よりもアマゾンのほうが順調な感じです。

 なお、通販新聞2017/2/16号に、楽天とヤフー 「アマゾン転売」を禁止という記事があります。「楽天市場やヤフーショッピングで商品を購入したのに、アマゾンから商品が届いた」という消費者の声がネット上で散見されるようになっていることに対しての対抗措置のようです。しかし、このような商品の届け方は、出店者がアマゾンのFBAマルチチャネルサービスを使っているケースが多いと思います。それを「アマゾン転売に見える」とイチャモンをつけているように感じます。通販新聞によると「楽天は、他モールのURLしか書かれていない梱包物を禁止したほか」とのことですが、それでは、出店者がFBAマルチチャネルサービスを利用できなくなるなどして、出荷の効率が落ちて、出店者の満足度が落ちることになりかねないと思います。その結果、退店する出店者も出てくるかもしれません。
 約1年前の日経MJに「成長陰り、焦る楽天」(2016/2/17)」という記事がありましたが、まだ楽天は焦っているような感じがします。


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February 09, 2017

ワークマンのデータ経営など(JASMINプラクティショナーセミナーより)

 昨日(2月8日)の夜、経営情報学会が主催した第6回 JASMINプラクティショナーセミナー「ITがもたらすビジネスの変革」を聞いてきました。そこでは、ワークマン 常務取締役 IT/ロジ担当 土屋 哲雄氏、株式会社スマイルワークス 代表取締役社長 坂本恒之氏の講演をお聞きすることができました。
 特に、ワークマンの土屋常務取締役のお話が興味深かったです。組織的なデータ分析力を高める組織戦略で、新業態への進出や5年間で従業員の平均年収を100万円アップなどの目標に挑戦していて、すごい企業だなと感じました。データ経営では3層の能力開発を行っていて、社員全員にExcel関数レベルの能力を付けるべく底上げを図っているとのことでした。一番上の能力としては、デザイン思考力の能力開発までも狙っているとのことでした。

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 スマイルワークス坂本社長のお話は、スマイルワークスの戦略が中心でしたが、Freeeが特許侵害でマネーフォワードを訴えた件(12月にこのブログで取り上げた件)についてのお話もありました。スマイルワークスは決して、この特許を侵害していないとのことでした。

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February 02, 2017

通販おしゃれ県(ジャドマ通販研究所の県民通販大調査より)

 ジャドマ通販研究所が昨年9月に調査を行った県民通販大調査の第2弾の調査報告として、先月、通販おしゃれ県や、通販美人県が公開されました。

 「通販おしゃれ県」では、千葉県が第1位となりました。通販で買ったファッション関連品の年間購入額が、千葉県では3万円以上で全国平均の約2倍だったとのことです。千葉県民は、東京に隣接しているため、ファッション感覚は高いのですが、東京に近いエリアを除いては、好きなファッションブランドの店が近くにないことが多いといった事情があるのでしょう。そのため、通販を利用することが多くなるのでしょう。また、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの本社が幕張にあることも、多少は影響しているかもしれません。

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 「通販美人県」は、美人が多い県というのでなく、通販で化粧品を購入している年間総額の多い県のランキングですので、こちらも化粧品の流通の事情が影響していると思われます。秋田県が最下位というのがおもしろいです。


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January 27, 2017

Amazonの事業領域

 Amazonが、コンビニに進出したり、Echo・Dushなどの注文用機器を提供するなど、これまで以上に広く事業展開してきたことから、Amazonの事業領域の図を書き直しました。毎年、書き加えないといけないかもしれません。
Amazon3

[追記 (2017.2.16)]
 図の中身を少し追加しました。抜けているところを加え、さらにAmazonのビジネスモデルがはっきり分かるようにしました。なお、今月、アマゾン、自前の陸海空の運輸事業を本格化というニュースが報じられました。今後、フルフィルメントだけでなく、陸海空の運輸事業まで外販するようになるかもしれません。そうなると、さらにサービスの垂直統合が進んで、恐ろしい存在となるでしょう。

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December 31, 2016

Amazonの凄い物流展開は「サービスの垂直統合」戦略の一環

 昨日、NHKでアマゾン “飛行船を倉庫に”米の特許取得というニュースが報じられました。米国の特許を検索したところ、Amazonの特許で飛行船(airship)が出てくるのは、Airborne fulfillment center utilizing unmanned aerial vehicles for item delivery (9,305,280)という特許だけでした。ですので、これがNHKが報じた特許のようです。今年4月に公開された特許のようですが、最近米国のメディアで話題になったため、NHK等も取り上げたのでしょう。すぐには実現されないかもしれませんが、SF的な発想で私は大好きです。

 なお、現実的には、Amazonは今年、米国で自前の空輸ネットワークを構築しました。プライムサービス専用航空貨物機が既に米国内で稼働中とのこと。ITmediaのニュースに、機体にPrimeAirと書かれた航空機AmazonOneの画像があります。今後は、プライムサービス以外にも自前の航空貨物機を利用するかもしれません。

 このようなアマゾンの物流(フルフィルメント)への力の入れ方は、「サービスの垂直統合」の戦略と説明できます。詳細は、アマゾン・コムの戦略 -サービスの垂直統合と顧客中心主義-という4年前の書き込みをご覧ください。

 それでは、よいお年を。

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December 20, 2016

ジャドマ通販研究所の県民通販大調査

 通販新聞2016/12/1号に載っていて知りましたが、ジャドマ通販研究所が今年9月に調査を行った県民通販大調査(全国47都道府県の10,000人に大調査)が公開されました。その結果がおもしろいです。1万人への調査ということで、日経のネットライフ1万人調査と匹敵する規模の調査ですので、信頼できるデータだと思います。
 その中で、スマホで通販県は?の結果が特に興味深いです。地方によって、大きく違う結果になりました。引用しますと、

主にスマホで通販を利用する「スマホで通販派」は全国平均で28.0%ですが、1位の「スマホで通販県」は沖縄で44.5%と約半数を占めました。以下、2位佐賀、3位宮崎、4位長崎と、九州・沖縄地方が上位。一方、PCをメインに利用している「PCで通販派」は全国平均で68.0%という結果になり、1位の北海道は82.7%と高い数値になりました。北海道でのスマホ派は14.8%に留まり最少の47位、逆に沖縄ではPC派が最も少なく47位の51.8%となりました。

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 この結果について、ジャドマ通販研究所は県民性研究の先生のコメントを載せて解説していて、ケンミンショーネタっぽい結論になっています。ここまで県民性で購買行動が異なるとは思いませんでしたので、おもしろいデータです。

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«freee(フリー)がマネーフォワードに対して特許権侵害で差止請求訴訟(Smipsでの議論など)